2005/08/02(火)07:02
パリの郵便屋さん
朝、中型のバンがキッと音を立てて止まり、ガラッとドアが開いて(引き戸です)、バラバラと人が降り立つ。
彼らは皆、私服に紺色のチョッキといったイデタチ。
それぞれショッピングカートのようなものを持っており、道に降り立つとそれぞれ四方八方に散らばって行きます。
この人たちは郵便屋さん。
ショッピングカートのようなものに入っているのはもちろん手紙です。
皆ガラガラとカートを引きながら歩いて郵便を配っていきます。
初めて上記の様子を見たときはちょっと驚きました。
これ、きっとパリ全域ではないのかもしれませんが、まさか歩いて配っているとは・・・。
でもよく考えたら、日本みたいに1ブロックにビルが1つとかそういう世界ではないので、徒歩の方が便利なんでしょうか?
郵便局自体の機能はどうかというとこれは本当に「?」です。
私が学生時代語学研修で滞在したイギリスで、初めて郵便局ストというものを経験しましたが、当地フランスでも1日くらいのストならしょっちゅうあります。
これが1日配達がないくらいで済むのならいいのですが、1日郵便局の機能が止まると、たくさん書類を受け取る会社レベルでは必ず1通か2通、永遠に届かない手紙があったりします。不思議ですよね・・・。
つい先日も会社のすぐ横のポストに投函したものが、2ブロック先の取引先に届きませんでした。このときはストでもなんでもなかったのですが。
イギリスに滞在するときまで、かつて一度も郵便が届かないかもしれないなんて心配したことはありませんでした。
それが今、おおげさかもしれませんがポストに手紙を投函するたび、特に日本に荷物を送るたびに「もしかしたら届かないかもしれない」と一抹の不安がよぎります。
反対に、届きそうにもないものがきっちり届きます。
ある友人はときどき変わったものを送ってきます。常にポストカードはポストカードなのですが・・・。
ドライフラワーの長い茎付きのバラが2本貼り付けられたもの、紙がたくさん貼り付けられてボリュームが3倍くらいになったものなどなど。
日本って確かハガキに貼れるシール系は1枚だけだったはずですが、こちらでは特に決まりがないのか、どんな状態になったポストカードでも、時には壊れないように保護袋に入って、普通郵便料金で届きます。
(こんなものが普通料金で・・・しかも壊れずにきっちりと)
これは聞いた話ですが、ある人が手紙を送るのに、その住所を常になぞなぞにしていて、それを解かないと住所がわからない仕組みにしていたそうです。
それでも毎日きっちりと相手先に手紙は届いたとか。郵便局もまんざらではありません。
ただ、なぞなぞがだんだん難しくなってきて解くのに時間もかかるので、最後には郵便局から「いい加減にしてくれ」という抗議の手紙が届いたらしいですが。
普通に手紙を送るのじゃなく、ちょっとユニークにしたほうがいいみたいですね。なんだか不思議な国です・・・。
はじめてみました。
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