|
カテゴリ:栄養
下痢が原因で急性腎不全になる事もありえます。
(拙日記2月12日 で急性腎不全と慢性腎不全についてさらりと書いています。) 急性腎不全は原因により3つに分類されます。 (1)腎前性急性腎不全 (2)腎性腎不全 (3)腎後性急性腎不全 (1)…腎臓を流れる血液が不足し、当初は腎臓の糸球体は障害されていないが、血流不足が長時間持続すると糸球体が障害されてしまう。 腎臓への血流不足の原因としては嘔吐、下痢、多量発汗などによる脱水、大出血、心機能低下による循環血液量の低下など。 (2)…急速進行性糸球体腎炎、薬剤や感染症などによる急性間質性腎炎、造影剤などの腎毒性物質による尿細管壊死によるものなど。 (3)…腎への血流は十分で腎機能も正常だが、腎臓を過ぎてからの尿路障害により腎不全となるもの。原因は尿管、膀胱、前立腺、尿道などの悪性腫瘍や結石などの尿路閉塞など。 ひどい下痢により脱水が起こると腎臓への血流量が不足し、放っておくとやがて糸球体が障害され、回復できない腎不全となります。 大事な猫さんが急性で且つ程度のひどい下痢に見舞われたときにはすぐに(もちろん仕事は休みましょう!!)獣医さんのところに連れていってあげてください。輸液などの処置ををして腎への血流量を確保してくれるはずです。 さて、とはいうもののでんの場合。 下痢はするけど病院に連れて行かない判断のポイントは、 (1)下痢の程度がひどく無い。1~1.5日に1回、ゆるい便がでる程度。これが1日に何回も水状の便が出るようなら大問題。 (2)本人(本猫)が元気いっぱい、食欲旺盛。 (3)尿が出ている。 余談ですが。 私は数年前にひどい胃腸風邪をひきました。セキは出ない、のどは痛くない、鼻水も無い、熱もでない、ただひたすらに下痢をしました。一番症状がひどかったときに半日尿が出なかったので内心あせり、外来受診。点滴した後に尿意があったときはほっとしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月01日 13時54分22秒
コメント(0) | コメントを書く
[栄養] カテゴリの最新記事
|