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カテゴリ:栄養
先日保健所主催の食品衛生講習会を受講してきました。
話の中で猫サマの食事に関係ないかもしれないけどあるかもしれない・・・と思う事があったので今日はその話題を。 1975年からの食中毒発生件数年次推移によると最近の食中毒原因の第一位はカンピロバクターです。 カンピロバクターの特徴は以下の通りです。 (1)食品中ではほとんど増えず、人体内で急激に増殖する。→→→極少量の菌数で発症する。 (2)家畜の消化管内、特に鶏の保菌率が高い。 (3)酸素が少ない環境でのみ発育する。包装された食品中で生存性良好。 (4)乾燥および加熱にはきわめて弱い。 カンピロバクターによる食中毒の特徴としては、原因食品として圧倒的に鶏肉が多い事があげられます。 ある調査では国内産鶏生肉の61%がカンピロバクターに汚染されていたそうです。 また、輸入冷凍鶏肉からもカンピロバクターの汚染が見つかっており、冷凍しても菌は死滅しないようです。 管轄内で今年すでに2件のカンピロバクター食中毒があったそう(原因食品:鶏わさ)ですが、店側は「朝びきの鶏だから(=新鮮だから)大丈夫だと思っていた」と口をそろえていたそうです。 新鮮であろうとなかろうと。 冷凍されていようといなかろうと。 カンピロバクターに汚染されているかもしれない鶏肉を生のまま愛しい猫サマに食べてもらうのはそれなりのリスクが伴うのではないかと思います。 ただし、カンピロバクターは猫サマの消化管内では増殖できないかもしれません。この件について詳しい情報をお持ちの方はどうぞお知らせください。 カンピロバクターは猫サマの体内では生存出来ない、という確証が得られるまで、猫サマに(どんなに喜んだとしても)生の鶏肉、例えばささみなどはあげないほうがいいでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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