ぼんやりひつじのひとりごと

2011/12/06(火)18:52

『野蛮な読書』読了

本のこと(49)

『野蛮な読書』は本屋で見かけて、タイトルがかなり気になっていた本。 タイミングよく、12月2日に中目黒の古本屋さんCOW BOOKSで、著者の平松洋子さんのトークショーがあったので出かけてきた。主に、平松さんと本、読書の関わりについて語ってくれました。これから読む人のためにとこの本の具体的な内容自体にはあまり触れないで下さった心遣いが嬉しかった。 トークショーの後、すぐに読みたくなり、購入。 サインも頂いて、ちょっとウキウキした気分で帰りの電車で読み始めた。 平松洋子さんの本は以前から好きで結構持っているけれども、料理に関するものだけだったので、最初からとても新鮮な気分になった。 ここには103冊の本が登場する。自分の好きな本が出ていたり、逆に以前手にとったけれど挫折したものもあったり、初めて耳にする作者の本が出ていたりいろいろ。いくつかのテーマごとに本が紹介されているから読みやすかった。 トークショーで、「本は待っていてくれるから」と言われたのが印象的だった。もし、最初に手にしたときに興味が持てなくても、何年かすると興味を持つかもしれない。その時が自分にとっての読み時ということ。だから、平松さんは、苦手だと思ってもしばらく本棚に置いておく本があるそうです。確かにあるある。 あと、帯にも書かれていますが、「本が本を連れてくる」。これは私も同じことを感じていて、本好き仲間とも良く話題になる話なので、「やはり!」と聞きながら、読みながら大きく頷いてしまったところ。 ただ、私の場合は、「本が本を連れてきて」くれるのは日常的に本を読んでいるときだけの気がする。本が大好きだからその状態が滞ることはあまりないけれど、本へのアンテナが立っていないとだめということ。はまる本に出会うとその本が別の本を連れてきてくれる。本だけじゃなくて、本にまつわる物だったり、お店だったり、たまたまTVの番組で本に関係することが扱われたりということもある。そういう体験をしたくて、本を読んでるのかもと思うから、このことを平松さんが取り上げてくださったのがとても嬉しかった。これぞ、本読みの醍醐味って気がしたから。 『野蛮な読書』もまず1冊、「本を連れてきて」くれた。 本の中に出てきた、『レミは生きている』という本がどうしても気になり、Ama○onで購入。 さらにこの本がどんな本を「連れてきてくれる」か楽しみだ。 ほかにも、積読本がたくさんあるので、平行していろんな本を読む日々。寒くなってきたから、読書時間も増えるかな・・・。

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