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2008.06.10
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カテゴリ:ブリッジ

ブリッジの元といわれる「ホイスト」とは、どんなカード・ゲームだったのでしょう。

『トランプものがたり』(松田道弘著:岩波新書'79)に書かれていました。


* * * 「ホイスト」の遊び方 * * *

52枚のカードを、4人に配ります。1人の手元に13枚が渡ります。

向かいあった2人がパートナーとなり、隣り合った2人とペアで対戦します。

カードの強さは、Aが一番、次がK、Q、J、10……2。

切り札の決め方は、ディーラー(カードを配る人)が、全員に配り終えて、

最後のカードを表向きにしたときのスーツ(スペードなどの印)が、切り札となります。

最初に1枚出して(オープニング・リード)、ゲームをはじめるのは、ディーラーの隣の人。

他のプレイヤーは、同じスーツをフォローして、

なければ切り札でトランプする(勝つ)か、

ディスカードし(捨て)ます。

一番強いカードの人が、この回(トリック)をとり、次のカードを出します。

13トリック(13巡)したら、ゲームは終了。

6トリックとることを「ブック」といい、それ以上多くとったら、ポイントとなります。

* * * * * *



う~ん、面影がありますね。

切り札を使うゲームは、いろいろとありますが、

コントラクト・ブリッジの子ども版、ミニ・ブリッジを、より簡素化したような感じです。


「ホイスト」は、イギリスの上流社会にふさわしいゲームではないと思われていたため、

当初は、それほど普及しなかったのですが、

1742年に『ホイスト小論』という本がベストセラーとなったことから、

一大ブームが巻き起こったそうです。

そうして、あっという間に、上流社会でもプレイされるようになった、とのこと。


1743年には、「ユーモア・オブ・ホイスト」という笑劇が上演されるほどの人気ぶり。

舞台化されるということは、それだけ広く浸透していた、ということが、わかります。


ホイルさんが考案した「ホイスト」に関する書籍『ホイルのゲーム』は、

17版を重ねて読み継がれ、類書も、どんどん出版されていきました。


1862年以来、版を重ねた『キャバンディッシュ・オン・ホイスト』では、

ゲームの規則や、エチケット面が、細かく、厳しくルール化されていたそうです。

プレイの場を提供していたクラブが、あまりにも独裁的な権威をふりまいたために、

それまで広く楽しまれていた「ホイスト」の人気は衰え、

20世紀のはじめになると、すっかり息絶えてしまったようです。


「ホイスト」は、それまでに、十数種類にも、プレイ形態が枝分かれしていたらしいので、

そこに、現在にも通じるブリッジの要素が、

たとえば、ビッド(切り札を決めるせり合いのオークション)や、

ダミー公開(トリックを宣言した人のパートナーは、プレイせずに全カードを公開する)、

などなど、新たに加えられて、

コントラクト・ブリッジの原型が作られていったそうです。

19世紀の終わりから、20世紀始めにかけての出来事でした。






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Last updated  2008.06.10 10:18:13
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