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テーマ:暮らしを楽しむ(389858)
カテゴリ:ブリッジ
アメリカは「ポーカー」が作った、といっても、過言ではない、というのは、 『トランプものがたり』(松田道弘著:岩波新書'79)の説です。 ポーカー用語が、日常的に言葉に入り込んでいることも、 アメリカの歴史に「ポーカー」が深く関わっていた証なわけですね。 ブリッジの元は、「ホイスト」という切り札遊びだったように、 ポーカにも、「アス」という原型があったのでした。 * * * 「アス」 * * * 1組20枚あります。 (ライオン、キング、兵士、貴婦人、踊り子の5種類の絵カードが各4枚ずつ) 4人のプレイヤーに、5枚ずつカードを配ります。 役の組み合わせは、5種類。 (1)フォーズ(フォー・オブ・ア・カインド) (2)フルズ(フルハウス)(3)トリップス(スリー・カーズ) (4)ツー・ペアズ (5)ペアズ カードは交換できないので、相手の顔色と相手の賭け方を見て、手を判断する、 ブラフ(bluff)が大切なテクニック。 * * * * * * 初期の「ポーカー」(1850年以降)は、この「アス」の絵札を、 AKQJ10におきかえて、プレーされたのだそうです。 1組52枚のカードが使われるようになったのは、1830年代の終わり頃。 ニューオリンズから、スチーム・ボートとともに、ミシシッピ川をさかのぼって、 半世紀のあいだに、全米に広まっていったといいます。 1848年、ゴールド・ラッシュがはじまると、人々は、カリフォルニアに向かいましたが、 そこでは、成金たちが「ポーカー」で賭けを楽しんでいたのですね。 その頃、「フラッシュ」が、取り込まれるようになり、 それからしばらく経った後、「ストレート」が役に加わることになったそうです。 南北戦争(1860-65)では、カードの交換を行わないルール(スタッド・ポーカー)が一般化。 1872年、アメリカ人の軍人が、ロンドンの社交界で、 有名な公爵夫人に披露したことから、興味をもたれ、ルールがはじめて活字化へ。 1929年からの不況時代に、「ポーカー」は全盛期を迎え、 あらゆる階層の方々によって、賭け付の遊びが行われたそうです。 第二次世界大戦中も、例外なく。 戦争のあいまに「ポーカー」だったのでしょうか。 歴代の大統領も、勇気と決断を象徴する「ポーカー」の勝負を好んでいたのだ、と。 ふむ……。 「ワンペア」「ツーペア」「スリーカード」~、 「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」~、 と歌詞では、聴いたことがありますが、 わたしには、「ポーカー」の遊び方が、いまいち、わかりません。 どんなゲームなのでしょう? →「ポーカー」の基本 →「ポーカー」の種類とルール いつの時代も、「ポーカー」には、賭け、が付き物なのですね。 賭け方、遊び方が、いろいろとあって、途中から読むのが、面倒になってきました(~~; 「勇気と決断」のアメリカが、「ポーカー」なら、 日本は、「チルドレンズ・ゲームの大国」として、賭け事どころか、 子どもの水準に合わせてルールを変更して、戯れ事を好む文化だそうですから、 「勇気と決断」の賭け事には、弱腰になりがちなのですね~。 「ポーカー」では、カードを交換する際、運に左右されますし、 相手の顔色をうかがって、相手の手を予想する上、 その判断で、賭けが成功するか否かが決まるわけですから、真剣勝負ですね。 人に悟られぬよう、平然とした顔でいなければならないことから、 「ポーカーフェイス」という表現が生まれた理由が、わかります。 「ポーカー」の遊びを知らなくても、普通に使っていることに、 今さらながら、「ポーカー」の影響力を、感じるのでした。 ![]() そういえば、映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』の後半に、 ラスベガスのカジノで、豪快な賭けをしかける若いお金持ちの女性が、 大勝ちして、お金を巻き上げるシーンが、登場します。 非常に印象的だったので、以前、ブログにも、書いたことがありましたが、 カジノで賭けを楽しむ文化も、元をたどれば、 「ポーカー」とともに歩んだアメリカの歴史の産物だったのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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