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2008.06.11
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カテゴリ:ブリッジ

アメリカは「ポーカー」が作った、といっても、過言ではない、というのは、

『トランプものがたり』(松田道弘著:岩波新書'79)の説です。

ポーカー用語が、日常的に言葉に入り込んでいることも、

アメリカの歴史に「ポーカー」が深く関わっていた証なわけですね。


ブリッジの元は、「ホイスト」という切り札遊びだったように、

ポーカにも、「アス」という原型があったのでした。


* * * 「アス」 * * *

1組20枚あります。
(ライオン、キング、兵士、貴婦人、踊り子の5種類の絵カードが各4枚ずつ)
4人のプレイヤーに、5枚ずつカードを配ります。
役の組み合わせは、5種類。
(1)フォーズ(フォー・オブ・ア・カインド)
(2)フルズ(フルハウス)(3)トリップス(スリー・カーズ)
(4)ツー・ペアズ (5)ペアズ
カードは交換できないので、相手の顔色と相手の賭け方を見て、手を判断する、
ブラフ(bluff)が大切なテクニック。

* * * * * *


初期の「ポーカー」(1850年以降)は、この「アス」の絵札を、
AKQJ10におきかえて、プレーされたのだそうです。

1組52枚のカードが使われるようになったのは、1830年代の終わり頃。

ニューオリンズから、スチーム・ボートとともに、ミシシッピ川をさかのぼって、
半世紀のあいだに、全米に広まっていったといいます。

1848年、ゴールド・ラッシュがはじまると、人々は、カリフォルニアに向かいましたが、
そこでは、成金たちが「ポーカー」で賭けを楽しんでいたのですね。

その頃、「フラッシュ」が、取り込まれるようになり、
それからしばらく経った後、「ストレート」が役に加わることになったそうです。

南北戦争(1860-65)では、カードの交換を行わないルール(スタッド・ポーカー)が一般化。

1872年、アメリカ人の軍人が、ロンドンの社交界で、
有名な公爵夫人に披露したことから、興味をもたれ、ルールがはじめて活字化へ。

1929年からの不況時代に、「ポーカー」は全盛期を迎え、
あらゆる階層の方々によって、賭け付の遊びが行われたそうです。
第二次世界大戦中も、例外なく。
戦争のあいまに「ポーカー」だったのでしょうか。

歴代の大統領も、勇気と決断を象徴する「ポーカー」の勝負を好んでいたのだ、と。


ふむ……。

「ワンペア」「ツーペア」「スリーカード」~、

「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」~、

と歌詞では、聴いたことがありますが、

わたしには、「ポーカー」の遊び方が、いまいち、わかりません。

どんなゲームなのでしょう?


「ポーカー」の基本

「ポーカー」の種類とルール


いつの時代も、「ポーカー」には、賭け、が付き物なのですね。

賭け方、遊び方が、いろいろとあって、途中から読むのが、面倒になってきました(~~;

「勇気と決断」のアメリカが、「ポーカー」なら、

日本は、「チルドレンズ・ゲームの大国」として、賭け事どころか、

子どもの水準に合わせてルールを変更して、戯れ事を好む文化だそうですから、

「勇気と決断」の賭け事には、弱腰になりがちなのですね~。


「ポーカー」では、カードを交換する際、運に左右されますし、

相手の顔色をうかがって、相手の手を予想する上、

その判断で、賭けが成功するか否かが決まるわけですから、真剣勝負ですね。

人に悟られぬよう、平然とした顔でいなければならないことから、

「ポーカーフェイス」という表現が生まれた理由が、わかります。

「ポーカー」の遊びを知らなくても、普通に使っていることに、

今さらながら、「ポーカー」の影響力を、感じるのでした。ぽっ


そういえば、映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』の後半に、

ラスベガスのカジノで、豪快な賭けをしかける若いお金持ちの女性が、

大勝ちして、お金を巻き上げるシーンが、登場します。

非常に印象的だったので、以前、ブログにも、書いたことがありましたが、

カジノで賭けを楽しむ文化も、元をたどれば、

「ポーカー」とともに歩んだアメリカの歴史の産物だったのですね。





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Last updated  2008.06.11 23:48:42
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