出会った人の絶対的運勢を3ミリ上げる
8月4日、立山国際ホテルで講義を受けた直後、「茂木さんと江原さんの対談が、雑誌に掲載されているんだって」と情報をいただいたので、そのうち目を通してみよう、と思っていました。片方の耳でキャッチしながら、同時に、図書館以外の某棚にある絵が浮かんで感じられたので、今週末、なにげに、ある場所の棚を眺めたところ、目に入ったので、借りてきました。 新潮45の別冊「ANOYO」です。江原さんが編集長としてたずさわった、1冊まるごと江原啓之特集ですね。茂木健一郎さんは脳科学者の立場から、江原啓之さんはスピリチュアル哲学のアプローチで、「脳とスピリチュアリズム」について語りあっていました。お互い手探り状態でやりとりしているのが、よそよそしくもあり、歩み寄る感じがして、おもしろかったです。わたしの中では、風貌や内面や役割に似た部分を感じるので、ビンゴの組み合わせだな~、と眺めています。また、鈴木秀子さん(聖心会シスター)と江原さんとの対談は、とても参考になりました。鈴木さんは、臨死体験を経た後、人を癒す力が開花したそうですが、この体験をきっかけに、人との一体感を感じる力を与えられた、といいます。会った人でどこか悪いところがあると、その部分を感じることができる、とのこと。たとえば、向かい合わせでお話しているうちに、その人が心臓が悪ければ右胸が痛み、右腕の痛い方なら左腕に違和感を覚える、といった感覚があるそうです。これに近い感覚は、心あたりがありますので、共感と安心感がいただけました。鈴木さんは、会った人を絶対にいい運勢にする超能力をお持ちだそうです。相対的運命は変えられなくても、絶対的運命は変えられる。ちょっとさがった人の運勢を2ミリ上げる、という表現に感銘しました。よ~し、じゃあ、わたしの目標は、3ミリ!上げる自信がありますよ、力持ちですからもう1冊、江原特集が組まれていた「TRINITY」も借りてきました。。このタイプの雑誌を手にとるのは初めてです。時代だなぁ、と思いますね。いろんなヒーリングショップやらの広告特集もあって。正直なところ、距離も感じますが……。ヨーガのポーズが載っていました。鷲のポーズの進化バージョンです。これはコピーしておこう~(笑)両雑誌から感じられるのは、江原さんの次のステップの行方です。スピリチュアリズム実践時代に突入し、ヘンな方向へ導こうとする方々も現れているらしいです。こうした誤った傾向に、もの申す必要が出てきているんですね。スピリチュアル・ブームの火付け役として、近いうちに、スピリチュアリズムを仕事にされる方、ヒーラーやカウンセラーの方へのメッセージ本を書かれるのだろうと思います。わたし自身は、江原本をはじめTV番組もコンサートも、すっかり遠くなってしまいました。90年代後半、「あまり売れなかった2冊」とご自身がおっしゃる著書や、「シルバーバーチの霊訓」シリーズを立ち読みしたりして、ぼんやりとした感覚を、活字を通して確認させていただくようになったのですが、ブームになってしまうと、スピリチュアリズム全般とは旧友として関係を維持しながら、地に足をつけて日々の生活に集中しよう、と思わせられるのですね。さあ、「出会った人の絶対的運勢を3ミリ上げる」ために、モードチェンジ。ゆるやかな更新のはじまりです。