ムンクの「叫び」
なにげなくチャンネルが合ったので、BS Japanの2時間番組を拝見。1994年2月、リレハンメルオリンピックの前日に、ムンクの『叫び』が、オスロの国立美術館から盗難され、(5月に)無事、奪還されるまでのドキュメンタリー番組でした。犯人の一味と美術商の間に入り込んで、奪い還したのは、ロンドン警視庁の美術特捜班の方々。危険と背中あわせの囮(おとり)捜査が、功を奏したのですね。あまりにもドラマティックな展開だったので、小説を読んでいるような錯覚に陥りましたが、いや、この作ったかのような事実が原作で、「事実は小説よりも奇なり」。あるいは、『ムンクを追え!』というノンフィクションを基に作られた番組だったから、よけいに物語っぽく、ドラマティックに感じられたのか、わかりませんがー。ともあれ、おもしろかったです。ムンクの『叫び』は、オスロの国立美術館、ムンク美術館、個人蔵、あわせて4点あるそうで、2004年2月には、ムンク美術館から、『叫び』と『マドンナ』が盗まれ、06年に、オスロ市内で発見。両作品ともに損傷があり、『叫び』にかかった液体のダメージは、完全復元不可能だとか。あまりにも有名な『叫び』。実物を見た記憶はありませんが、いつか機会があれば、液体に変色した状況や、国立美術館の『叫び』に吹きかかった製作当時の蝋の状態など、鑑賞してみよう、と思います。ムンクの『叫び』について(ウィキペディア)『ムンクを追え!』について。