カテゴリ:読書感想
とりかえしのつかないつらいことがあってまた読んだ。
先日TVでアメリカのどこかで、ヘビが大きいワニを飲み込みお腹が裂けたというトピックがあった。気持ち悪くても笑ってしまった。笑いながらもああ、「ぼうしの話」が台無しだとちょっと幻滅したのだった。 「ぼうしの話」ご存知「星の王子さま」に出てくるプロローグ。 ぞうを飲み込んだウワバミ(蛇)の絵は帽子のかたちになって、幼い「ぼくの絵第一号」、「これ、こわくない?」と聞く場面がばれてしまったではないか。 『心で見なっくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。』 『かんじんなことは目には見えないんだよ』 これがリフレーンしているこの物語。13歳の初読みでは子供ってこうなんだと思い、大人になってからは大人ってこうなんだと思った。 何も知らずに生きていければいいのだけれど、それでは生きたことにはならない。 何度も書いたけれど、「星の王子さま」は私のお小遣いでかった第一号の本。(つまり、一人で書店に行って、自分の意志で購入したということ。おくてかもしれない、田舎に居たから)今回解説を読んだらちょうどその時に日本で初翻訳(内藤濯訳)、出版だったのだね。長いお付き合いで感慨深い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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『心で見なっくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。』
『かんじんなことは目には見えないんだよ』 なかなか含蓄のあるセリフですね。 これをわかっていない大人がいかに多いか…。 もちろん、自省も込めて…。 昨日の日記の話題、年頃の娘をもったから言うのではないけれど…。 男が口にすると建前、と思われてしまいそうですが、やっぱりSEXは大事にして欲しい。エッチなどと軽いノリで関係をもつのではなく、もっと深く結ばれたいという愛情をもてる相手をきっちりと見極めて欲しい。 ところで、娘が高校生のときに、「20代までの男は、相手が木の股であってもやりたいだけだ」などと教えてしまったせいか、20半ばで、まだ彼氏を連れてきません。トホホ…。 (2005年10月11日 12時24分43秒)
再読したくなるような本にめぐりあえるというのは良いですよね~。
私は何だろう?と思っても、忘れっぽいので思い出せない。。 それとも巡り会えてないのか??? (2005年10月11日 14時18分50秒)
>何も知らずに生きていければいいのだけれど、それでは生きたことにはならない。
その通りですよね~。ばあチャルさんの仰ることは本当に心に沁み入ります。嫌なこと苦しいことから目を背けていられればラクだけれど、それじゃ何だか虚しいですよね・・。 『星の王子さま』、子どもの頃は意味がよく分からなかったんですが、20代の頃に再読して深く感銘を受けたことを覚えてます。王子さまが故郷に残してきた花を思って、あの空のどこかに自分の愛した花のある星があると思うだけで、空を見ると幸せになれる、っていう部分が特に好きでした。 池澤夏樹さんの新訳の、布のカバーの美しい本をこの間買ったんでした。まだ積読でした~(汗) (2005年10月11日 14時23分42秒)
>男が口にすると建前、と思われてしまいそうですが、やっぱりSEXは大事にして欲しい。エッチなどと軽いノリで関係をもつのではなく、もっと深く結ばれたいという愛情をもてる相手をきっちりと見極めて欲しい。
現代こそきっぱりこれを言わなくてはいけませんね。なんでもありに迎合するのはもうよしましょうと思います。 >ところで、娘が高校生のときに、「20代までの男は、相手が木の股であってもやりたいだけだ」などと教えてしまったせいか、 いいお父様です!(きっぱり) このことを若い時には教えず、中年になってから知ったって何の役にも立ちません。 今はものの本、雑誌、コミックでそういうふうにまじめに書いてあるのもあろうかとは思いますが、読み取って読めばこそですものね。 (2005年10月11日 14時35分28秒)
>再読したくなるような本にめぐりあえるというのは良いですよね~。
私は再読する本が多い方かもしれないです。惚れこんだ本とはとことん付き合うというような(笑)だから一生の総読書量が少ないでしょうね。 かよさんのばりばりとお読みになる力も尊敬いたしております。なんど面白い本を教えていただいた事でしょう! (2005年10月11日 14時47分36秒)
>王子さまが故郷に残してきた花を思って、あの空のどこかに自分の愛した花のある星があると思うだけで、空を見ると幸せになれる、っていう部分が特に好きでした。
王子さまの可憐でちょっぴり高慢なバラの花は愛するに値する存在ですねー。そんな一生懸命愛する王子さまが好きになってしまいます。星を見ると浮かんできます。 >池澤夏樹さんの新訳の、布のカバーの美しい本をこの間買ったんでした。まだ積読でした~(汗) さきほど、倉橋由美子さん訳のを買ってきてしまいました♪ (2005年10月11日 14時59分21秒)
何度でも開く本に出会えるって素晴らしいですね。僕は年老いたら、芥川の全集だけ(だいぶ前に清水の舞台から飛び降りる気持ちで買いました)をたらたら読み散らして過ごすのが夢です。。
(2005年10月11日 16時31分50秒)
masakazuさんもつい最近再読しましたよね。それにHPのトップに深紅のバラがあります。それも誘引ですよ。
>何度でも開く本に出会えるって素晴らしいですね。僕は年老いたら、芥川の全集だけ(だいぶ前に清水の舞台から飛び降りる気持ちで買いました)をたらたら読み散らして過ごすのが夢です。。 うーんいいなー、想像する。いつかのんびり読もうとて、時々とりだしてパラパラとめくってみる、と思わず引き込まれる、おっとこうしては居られない、現実にひきもどされ緊急かつ優先順位一番のことをする。 (2005年10月11日 16時57分04秒)
星の王子さまのファンは多いですね! サン・テクジュペリという人は無欲な人だったと聞きましたが、無欲な人が書くお話しには強く胸を打つものがあるのでしょうね。
すごいなぁ~。しかし、初めて買った本が「星の王子さま」だったなんてばあチャルさまは多感な少女だったのですね。 P.S おなかが裂けたへびさん。つらくて苦しかったでしょうね。ちゃんと傷は治ったのでしょうか? ちょっと心配です。W (2005年10月12日 09時31分44秒)
ああ、この本はいつのころに読んだのだろう?
確かに、蛇が変な形になっていて最初は絵だけをみてそれから、、次に読んだのは英語になっていた。 最後に皇子はどうしたんだっけ? 「かんじんなことを忘れている」気がする。 おそらくは中学生のころだったのだろうか? すっかり大人になりきってしまった(単に年取っただけですけどね)今読んだら、、きちんと向き合えるかも知れません。 どうしよう?! 読まねばならない本がココにくると増える~ (2005年10月12日 09時51分50秒)
>P.S おなかが裂けたへびさん。つらくて苦しかったでしょうね。ちゃんと傷は治ったのでしょうか? ちょっと心配です。W
るりさんの感性に私はどっきり、そうですね、へびの身になってみれば生きるか死ぬかの闘いのすえですから罪がありませんものね。縫合してあげたのかしら。 (2005年10月12日 10時10分26秒)
>すっかり大人になりきってしまった(単に年取っただけですけどね)今読んだら、、きちんと向き合えるかも知れません。
確かに多くの人に読まれていますね。 私はやはり個人的な思いいれもありまして、のっているのでしょう。 でも、何かしら得るところがありますよ、年齢を経る段階ごとに違ってくるのも。いい本はみなそうですけどね。 (2005年10月12日 10時17分46秒)
私は、この本の魅力は10代の時に読んでもさっぱりわかりませんでした。
子供を産んでから、ふと読み返して、かなりうるうるしてしまいました。 「ライ麦畑でつかまえて」もそうなんです。 (2005年10月12日 23時15分25秒)
つらいことって、なんでしょう?
心配です。 サン・テグジュベリ。 自伝や評伝を持っているので、読んでみたいのですが、例によって本の所在がわからなくて・・・。 (2005年10月13日 07時04分25秒)
>私は、この本の魅力は10代の時に読んでもさっぱりわかりませんでした。
ブログにも書きましたように、若く頭が柔らかいときにとむと「大人って!そうなんだ」とわかるし、大人になって読むと忘れていた事を思い出します。 どうも、大人向けのお話らしいです。倉橋由美子さん訳のを読み終わったばかりなのですが、もっと論理的なものを受け取りましたよ。 >「ライ麦畑でつかまえて」もそうなんです。 私は、もう一度読み返さなくては! (2005年10月13日 13時07分06秒)
>つらいことって、なんでしょう?
>心配です。 ありがとうございます。 身内の不幸に心が痛んでいるのです。 もちろん、緊急かつ重大な事態には立ち向かっていく勇気、気力、知力はありますからご心配なく願いますが、心が悲しいのです。 この世では誰でもひとつやふたつ心に抱えていることがありますよね。 (2005年10月13日 14時34分13秒) |
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