2006/07/03(月)13:44
1月~6月の「一口感想」まとめ
読了したのに書かなかった本があり、感想を忘れてしまいそうなので拾っておく。それでなくても読むのが遅い私の感想日記は少なめ、多くしようとの魂胆。
2月
『遺留品』パトリシア・コーンウェル( 講談社文庫)
ケイ・スカーペッタシリーズ第3弾。前編『証拠死体』で失恋した元恋人マークに巡り会い、すったもんだのあげくふたたび結ばれたのに、喧嘩別れしてしまっている。相棒のマリーノとは相変わらずしっくりいかないが、マリーノの妻の家出などで、微妙に変化がある。
4月
『だめんず・うぉ~か~(1)』倉田真由美(扶桑社SPA!文庫)
ちょっと好奇心で読んだ。世の中ダメ男にダメ女のおおいこと!笑ってしまう。もっとコミック・アニメ・漫画を読みたいのだが…。
『追跡のクリスマス・イヴ』メアリー・H・クラーク(新潮文庫)
あいかわらずのクラーク流サスペンスがおもしろい。温かみある叙情がいい。クリスマスが近づいた頃に読めば、もっとよかったかもしれない。
5月
『妖虫』江戸川乱歩(創元推理文庫)
荒唐無稽、最初からネタばれだけれど、なぜか目が離せない。おどろおどろしい刺激が興味をひくという展開は、新聞・マスコミをにぎわしている現実の事件に近いのだから想像されて恐ろい。
6月
『夢十夜』夏目漱石(岩波文庫)
いまさら言うこともないのだが、素晴らしい文章力。「夢十夜」の不思議な感覚は意外な漱石の一面。「永日小品」にはこんなお手本通りに文章が書けたらなーと嘆息。