やっぱり読書 おいのこぶみ

2007/04/07(土)19:00

『文豪ナビ 夏目漱石』新潮文庫編

読書感想(317)

しつこい風邪。まだ咳が出るけれどやっと治ってきたよう。 夏目漱石は全集を持っているのにハンディではないので、文庫本を購入して読んでいると、新潮文庫の「文豪ナビ 夏目漱石」が目に留まり、んなもの読んでもしょうがないと思っていたが、これがおもしろい。 その中に三浦をしんがエッセイ「百年経ってもそばにいる」で「漱石の作品って、実はかなりヘンテコリンでおもしろいのだ。」って書いているが、すごい!あたり。 「それから」「門」と続けて読み進んでいるが、ほんとに変。というかもう、息苦しくて…。でも、やめられない。もちろん文豪だから読むに値するわけだけど、しつこさは半端じゃない。 親友がいて、恋人をとりあって、自分のものにしたのに、うじ、うじ、うじ。たまらん。このナビによると、漱石の小説は独特の「三角関係」によって「真実の愛」「愛の高揚」を表現しているのではないかと。そして「こころ」がクライマックスの小説らしいと。 漱石作品ナビ「夏目漱石おすすめコース」は 「坊ちゃん」…痛快ハードボイルド、ロールプレイングゲーム。   ↓ 「三四郎」「それから」「門」…ほろ苦青春恋愛+三角関係   ↓ 「彼岸過迄」「行人」「こころ」…結婚て何んだろう   ↓ 「草枕」…富、地位、名誉、家庭の安楽がだいじか   ↓ 「道草」…幸福はどこにあるのか   ↓ 「明暗」…漱石文学の真骨頂   ↓ 「吾輩は猫である」「虞美人草」「坑夫」…人生こなれて   ↓ 「硝子戸の中」…深い哀しみ、あきらめのあじわい だそう。うーん、読み極めようという気になってきた。

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