やっぱり読書 おいのこぶみ

2007/08/04(土)13:48

『遠野物語』他 柳田国男

読書メモ(478)

夏休みの課題図書をこなしたみたいな気分になった。読んでいなかったのが恥ずかしい一冊。 『遠野物語』 「この書を外国に在る人びとに呈す」という有名な巻頭の言葉。「ガツン」とやられた。 知っているようで知らない、私たち遺伝子の底にあるルーツ。 懐かしくも、素朴な辿ってきた道。「ザシキワラシ」が背後から覗いているのではないかと思われた。 『女の咲顔(えがお)』 『涕泣史談』 「笑いと泣き」字句の解釈と言葉の変遷。当時(1940年頃)でさえ少なくなってきたと言うなら、現在は無いにも等しいのか。だから精神的に追い詰められたりするのか。 『雪国の春』 長い日本列島、季節はそれぞれに巡るのが当たり前、こよみが同じなのはおかしい話。そうだよね、ブログを読んでそう思う。 『清光館哀史』 なかなか情緒たっぷりな旅日記。今じゃ盆踊りは子どもと年寄りの遊びだけれど、昔は艶っぽかったんだよね。 『木綿以前の事』 『酒の飲みようの変遷』 木綿がいつから着られるようになったのかだとか、酒の普及とかこんな身近なことをこつこつ述べる柳田先生、見習いたい。私のような者のブログにぴったりの話題なり。

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