やっぱり読書 おいのこぶみ

2015/11/02(月)07:46

08年1月の読書

ばあチャルの読書記録(112)

読書ブログを始めてからする前より、たしかに読む本が増えた。年間読了本がわたしとしては驚異的な数値になったこの4年、過ぎてみれば貴重なんだろう。 たくさんの情報が嬉しい、刺激を受けて読書量が増えた、読後感想・メモが書けたので忘れ防止になった、そして、なによりもこんなにたくさん本好きの方ががいらしたという安心感・仲間感。 悪いことはひとつも思い浮かばないのだが、と言ってしまうのは本好きのサガ所以。だけども、だけども自分が飽きてくる、ひとに厭きられるのってはしかたがないね~。 でも松本清張もエッセイで書いていっらしゃる。「自分の読みたいものを書く」 清張はそれまでの推理のための不自然な謎解き小説ではなくて、「自分ではこういう作品を読みたいという気持ちから、自給自足的な意味でためしに書いたというにほかならない」のだったそう。 というわけで今月の読了本(皆様の月刊読了リストは楽しいので自分も書いておこう) 『文学と私・戦後と私』江藤淳  ◎ 夏目漱石を読破したので漱石論の大家をエッセイから。文章読本的によかった。『群青の夜の羽毛布』山本文緒 かなり前に買ったのでうしろめたさに消化的に読む。『ゼロの焦点』松本清張  ◎ 自分のブログ「そんな場所に」で思い出し再読。『女の人生すごろく』小倉千加子 『ナイトメア』の作品で興味を持ち。『錦繍』宮本輝 ばぐらさんのブログを拝見し、持っていたのでさっそく。『半生の記』松本清張  ○ エッセイを読んだらこれを読まなくてはと思い。読めば暗かった。「松本清張のエッセイ」(昭和30・40年代) ベストセラーの連続で絶頂期でもあった時期。 *「学歴の克服」などの人生論もの。 *旅行記「ヨーロッパ20日コースをゆく」など、清張さんといえども普通の海外旅行記。でもあのころは誰でも行ける時代ではないから。 *政治、体制に絡めて税金の話。小説よりさっぱりしている。 *推理小説論、文学論。わかり易くおもしろかった。江藤淳の美麗な時代がかった文章を、史実に反していると例を引いて批評してあるのがちょっとすごい。と4つのグループにわけられた、35編。  

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