やっぱり読書 おいのこぶみ

2018/07/10(火)09:12

『タイムクエイク』カート・ヴォネガット

読書メモ(479)

​過去、ヴォネガットは3作品を読んでいる ​​『プレーヤー・ピアノ』​​ ​​​『猫のゆりかご』​​​ ​『スローターハウス5』​ いま、このブログにある自分の感想を見てみると、どれも好もしくよろしい感触 さもありなん、このもう最後の作品になるのかという、作者73歳か74歳発表の 『タイムクエイク』 やはり、なかなかの作物なり 創作あり、随筆風あり、思い出あり、文学紹介あり 幾層にも複雑化した構成の中に、いい年輪を感じさせる、その気持ち わたしたち年寄り(この本では「古手」といっている 笑)にはよくわかるのである タイムクエイク(時空連続体)によってある時、詳しくは2001年2月23日、 10年前逆戻りして1991年2月17日に戻ってしまい、 やり直しできるのではなく、繰り返さなければならない日常になって いざ、タイムクエイクがストップしても、何をしていいか戸惑う設定 人間繰り返しが続くと自分の頭で考えることを無くす しかも、随筆風の部分の2001年は作者の将来で、長生きするつもりで 「そんな風に自分はこの世にいる」と想像するのであって これもわたしがよくやる手(笑) いろいろ文学的な思い出やら、薀蓄もわたしにはおもしろかったですね ​ ​

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