やっぱり読書 おいのこぶみ

2018/07/28(土)02:45

『アメリカの鱒釣り』リチャード・ブローティガン

読書メモ(479)

不思議な魅力の短編集を読みました。 その内容も創作であるのか、随筆風なのかはっきりしません。 一応「アメリカの鱒釣り」を探す物語っていうテーマはあるのですけどね。 釣り人でしょう、なぜ鱒なんでしょうね、アメリカ人は鱒釣りが普通なのか? 訳者藤本和子さんの解説に「鯨ではない、鱒なんだ」とありましたのがヒントになりましたが。 メルビル『白鯨』の広い海での大きく勇猛なたたかいではなく、 川釣りの穏やかさというか、限られたなかでの比べれば小さなたたかい。 でもそれも失われていく・・・。 まあ、いろいろ意味づけはできるでしょうが、ぼーっと読むにはうってつけです。 ちょっと俳句の解説のようにも取れました。 芭蕉の句「古池や かわず飛び込む 水の音」の読み解きを思い出しました。 ​ ​

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る