やっぱり読書 おいのこぶみ

2019/12/08(日)07:51

『弥勒の月』あさのあつこ

読書メモ(479)

なかなか厚みのある時代小説でした。登場人物も個性に富んでおります。闇を抱えている男たちの駆け引きを畳みかけるように転進させ、もちろん推理する展開もありまして、背景も凝っており、盛りだくさんな小説です。そして続き物としての役割もあるようなのです。わたしは有名な『バッテリー』は読んでいないのですが、作者は藤沢周平さんに私淑とありますから、また系統の違うものにも才能がおありなのですね。木暮信二郎、遠野屋清之助もいいけど、岡っ引「伊佐治」の味が何とも言えないですね~。 ​

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る