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テーマ:ささやかな幸せ(6742)
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年を取ると食べ物の好みが変わるとよく言われます。
それまで、テラテラのウナギやギトギトの焼肉が大好きだった人が、シイタケの出汁がよくしみた煮物やちょっと味を薄めにしたひじきご飯とかが好きなるそうです。 ま、中にはそんな通常老化ルートを無視して、もう定年も過ぎ、髪もめっきりと薄くなってるのに、モウモウと煙る焼肉屋(食べ放題)の中で、ガハガハと大口を開けながら、カルビにむしゃぶりつくという、思春期真っ只中の空手部もしくは柔道部のようなご老人もいるようですが。そういう人は大概、ビールもがぶ飲みして食の細い若い人に向かって「情けない、いい若いもんが」と言って得意げに脂身を食べたりしてます。 ま、そういう特殊な方はちょっと無視して先に進みたいと思います。 かくいう僕もテラテラ大好き、ビバギトギト派です。 ラーメンもコッテリしてればしている程好きだし、味も濃ければ濃いだけいいというタイプです。柔道部だったし。 ただでさえコッテリで売ってるラーメン屋に行き、「アブラ多め、味濃い目、麺固め」と注文していたぐらいだから、ここは胸を張って「ギトギト大好き」と言っても差し支えないと思います。 もうホントに学生の頃は、脂身のない肉なんて、マワシのない力士ぐらい情けないものだと思ってたし、あっさり味のラーメンなんて、実際には何も見えないテレビジョッキーのスケスケ生着替えぐらいもどかしい存在でした。 「体に悪ければ悪いほど食べ物はおいしい」 というアホな格言を残したのもその頃だったと思います。 それが最近、本当に変わってきました。 自分でもビックリですが、本当に好みが変わってくるんです。 といっても、ある朝起きたら突然、湯漬けとタクワンが食べたくなるという程劇的ではありません。 やっぱり、まだまだカルビ大好きだし、コッテリラーメンもやめられません。 だから回りから見ている人にはあまり変化がわからないようです。 ヒマラヤがちょっとずつ高くなってるのが分からないのと一緒ですね。 でもこの間ビックリしたんです。ヒレカツに。 以前は「ヒレカツなんか、よくもロースカツの隣に恥ずかしげもなく並んでるな。アブラもないパサパサ肉のくせに。眼中にない事山の如しだよ」とか言って目もくれなかったんですが、これがおいしかった。 ロースカツのように筋っぽいところもなく柔らかくて、揚げているせいかパサパサ感も全然気にならなかったし。 目から鱗って感じでした。 「俺もヒレカツを食うようになったか」と窓の外を見ながらしみじみと思いました。 いやーホントに変わるものですね。これから段々アブラっぽいのが食べられなくなって、そのかわりアッサリしてサッパリしてて、カロリーがあるんだかないんだか分からないようなものが好きになっていくんだろうな~。 ちなみに今日、ロースカツを食べたら、やっぱりこっちもおいしかったです。やはり緩やかな変化なんですね。 ちょっと安心です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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