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カテゴリ:読書日記
前にも一度読んだことがあるはずなのだが、この街の住人になった今、あらためて読み返すと、情景描写や時代の空気感がすっと胸に入ってくる。
一気に読むのに適した文章と、ゆっくり言葉を噛みしめて読むのに適した文章があって、言うまでもなく細雪は後者。 谷崎は両方を書き分けることの出来る数少ない作家と思う。 おふろにつかりながら、ゆっくりゆっくり読む。仕事漬けの毎日の中で、細雪をめくる時間だけが、確かに自分のものという気がする。 最近、同じ読み方で蹴りたい背中と蛇にピアスも読んだけれど、あんまりぴんとこなかった。どちらかと言えば、蛇にピアスの方が勢いがあって映像的に鮮烈で好み。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.03.11 19:46:20
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