2007/08/10(金)19:17
なじませる
引っ越しの準備を、ひとりで少しずつ始めている。
水道の蛇口をひねる。ブレーカーを上げる。汚れや気になるところをチェックリストに書き込む。
床や押し入れ、クローゼットの雑巾がけ。
日のある間に換気をして、カーテンを吊るす。
(カーテンを吊るすと、家は急に人の住む場所らしくなる)
本や小物を箱に入れて、せっせと運ぶ。
明日はくまも休みだし、くまの家族も手伝いに来てくれるから、本番は明日。
だから今日までは、できる範囲で、楽しめる程度に、適当にやる。
どちらかと言えば。
首にタオルを巻き、汗をかきかきダンボールを抱えて階段をのぼりながら、考える。
どちらかと言えばたぶん、家の準備を整えているのではなく、わたし自身の心身を、新しい家になじませる作業なのだろう、これは。
じじつ、行ったり来たりしているうち、「ここに住むんだな」という実感が少しずつ育ってきた。
朝の光。昼間の風。窓からみえる息をのむような夕焼け。
ここから始まるのだなあ、わたしたち。