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カテゴリ:読書日記
田口ランディ「根をもつこと、翼をもつこと」読む。 ランディさんがメルマガで書いていたコラムを中心にまとめられたエッセイ集。 ランディさんが人生を再選択すると同時に文章を書き始めた経緯がつづられていて、勇気付けられる。 ランディさんの文章はエネルギーの貯蔵庫みたいだ。読む人に、惜しげもなく力を分けてくれる。読んでいるとわたしも書きたくて、右の前腕がむずむずしてくる。 初めの何篇かがヒロシマをテーマにしていて、すごくこわいのだけどあまりにおもしろすぎて読むのをやめられない。 夜、お風呂で読んでいたら震えるほどこわくなり、大急ぎで出てきてくまが寝ている部屋の戸を開ける。 結婚してよかったことのひとつは、少しこわくておもしろい本を、夜も読み進められるようになったことだ。 ドキュメンタリー「プラネットアース」の写真集が図書館に入っていたので、借りてきてめくる。 お風呂上がりに、「きれいな写真でも見ようかな」と軽い気持ちでめくり始めたらぐいぐい引き込まれ、テーブルの上に身を乗り出すようにして、息をのみ目を見開いて見る。 自分が洞窟や熱帯雨林や深海に分け入り、冒険しているような臨場感。口の中が渇き、何度もつばを飲み込む。 「きれい」を通り越し、おそろしかったり気持ち悪かったり目を疑ったりする写真の数々。 こんな世界がこの地面の続き、同じ地球の上にあるなんて。UFOや幽霊のほうが、安心して信じられるくらいだ。 ぞーっとするのに目が離せない。目に焼き付けるようにして、見る。 地球のことを、わたしは本当に何にも知らないんだな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.15 16:34:10
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