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カテゴリ:読書日記
石田千「踏切みやげ」読む。 このひとの本を読むと、年の瀬に逝った人のことを思い出さずにはいられない。 石田千の、踏切の、あたらしい本が出たんですよ。 相変わらず、街と人のにおいがします。 ざわざわした夕方の踏切をわたって、銭湯に入って、古い店でビールを一杯。 小さな旅の気分を味わえます。 装丁もやっぱり菊地信義さんです。 今度の本は、著者の挿絵もついているんですよ。 折にふれて心のなかで話しかけるのが、いつの間にか癖のようになっている。 死ぬということは、ずっと読んでいた作家の新刊がもう読めなくなることでもあるのだなあ、と思う。 別れていく人がいて、新しく出会う人もいる。 人生がこんなに交差点の多いものだなんて、大人になるまで知らなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.24 21:00:49
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