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カテゴリ:音楽日記
畠山美由紀さんのライブをみる。 わたしが持っていたチケットはもともと1階後方だったのだけど、一緒に行った友人Mちゃんのおかげで、前方のすばらしい席で堪能することができた。 大輪の花が咲いたような畠山さんの存在感と、ホールのすみずみにまで行きわたる張りのある声に酔いしれる。 今夜は畠山さんの15周年記念ライブなので、次から次へと豪華なゲストが登場して、目がまわりそう。 アン・サリーさんと、畠山さんの「蘇州夜曲」。この世のものとは思えないほど美しいハーモニーに思わず目を閉じる。 エゴラッピンの中納良恵さんは、あのハスキーボイスで「若葉の頃や」を切なく歌いあげていた。あんなに小さな体で、木の妖精みたいなたたずまいなのに、歌いはじめたとたん、ぶわっと雰囲気が変わったのでおどろく。 笹子重治さんのギターで、畠山さんが歌い踊ったブラジルの曲もすごかった。テンポが速いし、リズムがどんどん変わるのに、息も切らさず裸足でステージを駆けまわる。 それから大好きなハナレグミの、永積タカシさん! オーチャードホールなのにお客さんが全員立ち上がって、手をたたいたり踊ったり、ライブハウスみたい。「愛にメロディ」、タカシさんの声で聴くと、また別のいのちを吹きこまれたように感じた。 満を持して登場したのは、なんとリリー・フランキー氏。畠山さんとロンリー・チャップリンを歌っていた。デュエットで。畠山さんの腰に回された手。ピンクがかったステージライト。オーチャードホールが一瞬にして、閉店まぎわのさびれたクラブの雰囲気になっていた… しかし、堂々とした歌いっぷりはさすが。 アンコールのラスト、背後からのスポットライトを浴びてアカペラで歌う畠山さんに、背すじがぞくぞくする。なんという声。なんというひびき。 3時間、みっちり内容のつまったライブがはねて、ほとんど放心状態のまま、流されるようにして外にはき出される。 ああ、いい夜だったなあ。 ひとつのライブの中に、疲れたり落ちこんだとき思い出せば力がわいてくるような、いい時間がたくさんあった。 夜はMちゃんの家に泊めていただいたので、人ごみをかきわけたり、ほろ酔いのみなさんで満員の電車に揺られることなく、余韻を胸に抱いたまま眠りにつくことができた。ありがたい。 秋の展覧会めぐりにつづく、冬のライブ三昧も、今夜のライブで一段落。 きれいな色も、音もたくさん体にとりこんだ。 さあ、アウトプットもがんばらなくっちゃ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.16 15:27:35
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