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カテゴリ:旅日記
以前は、都心まで「ぎりぎり通勤圏内」だった実家が引っ越しをして、東京まで「ちょっとした小旅行」くらいの距離になった。 そのため実家滞在中もなかなか東京へは出られなかったが、時間を見つけて外へ出かけたり、散歩を楽しむ。 上の写真は、父が車で連れていってくれた東京湾アクアライン。 こちらは海ほたるからの眺め。 葛西臨海公園で、大人の遠足。 せんないこととわかっているが、今でも時おり、選ばなかった人生について考えることがある。たとえば夕暮れ、海を眺めるときなどに。 海のむこうにもうひとりの自分がいて、あのとき左の道を択んだわたしが暮しているんじゃないか、なんて思いをめぐらせることは、案外楽しい。 楽しいのはたぶん、この考えのたどり着くべきところが決まっているからだ。 だから安心して羽をのばせる。深く呼吸ができる。 「帰るというのと違う。東京を出たそのときから、行き先は日本。そういう旅なんだ。他の国を通り過ぎなければ、自分の国にゆきつかない」 (長田弘「読むことは旅をすること―私の20世紀読書紀行」) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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