|
カテゴリ:読書日記
週末、高校の同窓会に行ってきました。 卒業以来、初めての開催。 女子高だったから、女の子(?)ばかり25人! 顔を見て、話しはじめたら、15年の時間があっという間に吹き飛んで、高校生に戻ったみたいだった。 楽しかったなー。 話しすぎて、笑いすぎて、声が枯れた。 みんなと過ごした濃密な時間が、今の自分の根っこを作っているなあとあらためて。 また会える日まで、わたしはこの場所でがんばろう。 * 「シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々」読む。 あちこちで賞賛の書評は目にしていて、でも、シェイクスピアの名を冠したタイトルから、教養がないと読み進めるのが難しいタイプの小説かしら…と勝手に敬遠していた。 ああ、もったいないことをした! もっと早く読めばよかった!! 語り手は、血なまぐさい事件専門の(元)新聞記者! この時点でかなり感情移入。 友達になった泥棒の秘密を暴露したせいで脅迫され、パリに逃げてきたばかり。 そこで出会ったのが「物書きなら誰でもタダで泊まれる」シェイクスピア&カンパニー書店というわけ。 ひと筋縄ではいかない連中が集まるその本屋で、誰よりも強烈な個性を放っているのが、店主のジョージ。 奔放で、冒険好き、少年のように恋をして、何よりも本を愛している魅力たっぷりの人物。 まるで小説の主人公みたいな!この人物が、シェイクスピア&カンパニー書店と共に実在するというのだから、今すぐセーヌ左岸に飛んでいきたくなる。 シェイクスピア&カンパニー書店に集う人びとは、世間の常識の枠から少しばかりはみ出しているけれど、繊細さや情熱、人生への夢を大切に抱いていて、大さわぎの毎日の中に、ひとしずくの切なさと優しさがある。 どんなに楽しくてもいつかは幕が下りてしまう、ちょうどシェイクスピアのお芝居を観ているような感じ。 ラストシーンも秀逸で、期待を裏切らないあたたかな読後感を残してくれる。 本好きならもちろん、そうでなくともきっと優しい気持ちになれる、現代のおとぎ話。 読書日記 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.18 09:41:21
コメント(0) | コメントを書く
[読書日記] カテゴリの最新記事
|