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カテゴリ:読書日記
朝晩肌寒い季節になりました。 南の島には「秋」という季節がなかったから、今年の秋は殊更に嬉しい。 からりとした風が吹くのも、 コスモスが咲くのも、 金木犀が香るのも、 お芋が甘くおいしくなってくるのも、 ひとつひとつわくわくして幸せ。 新しい町でも、フラを習い始めました。 体を動かすのは、やっぱり気持ちいい。 そしてどんなときも、フラを踊っていやな気持ちになることは絶対にない。 今はまだ、一緒に踊っている皆の名前も覚えきれないけれど、 少しずつ馴染んで、ここを離れるころ大切な場所になっていたらいい。 宮本輝・吉本ばなな『人生の道しるべ』を読む。 Webで連載しているときから楽しみに読んでいたのだけれど、 単行本でじっくり読むとますます素晴らしい! 宝物みたいな本だ。 宮本氏の「文学というのは、自分の小さな庭で丹精して育てた花を、一輪、一輪、道行く人に差し上げる仕事なのではないか」という言葉に涙がこぼれそうになった。 (もとは柳田国男の言葉だそう) 人生は、きれいごとばかりじゃない。 「こんなに汚れているなら、もうきれいごとだけ見て生きていこう」と思っていた時期もあったけれど、それだけでは、人に差し上げて喜ばれる花を育てることはできない。 きれいごとばかりじゃない土壌から、どうやって美しい花を咲かせるか。 もうどこにも逃げないで、私はそのこととまっすぐ向き合っていきたい。 読書日記 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.10.15 17:20:59
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