時間術大全ー人生が本当に変わる「87の時間ワザ」 ジェイク・ナップ ジョン・ゼラツキー △
【中古】 時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」 /ジェイク・ナップ(著者),ジョン・ゼラツキー(著者),櫻井祐子(訳者) 【中古】afb
原題は「Make Time」=時間を作り出す。
本書は、ビジネス時間術というよりは自分にとっての大事な時間ー趣味や家族の時間などーを確保するための日常と仕事含めた生活全般の時間の使い方の本である。
本書では、ハイライト→レーザー→チューニング +チャージ のフローに分けている。
・ハイライト
今日一日集中することを決めること。
ハイライトとはタスクと長期目標の中間ぐらいのこと。
タスクだと細分化しすぎて機械的過ぎるし、長期目標だと遠すぎて実行に移しづらいため
ハイライトという位置付けになる。
ハイライトは仕事でも趣味でも良い。
仕事なら今日中に終わらせなければいけないような重要な仕事を優先する。
プライベートな時間の読書を優先したいならば、その読書に充てる時間から逆算して仕事の時間を決める。
・レーザー
ハイライトを決めたら、それに集中すること=レーザー が必要になる。
自分の気を散らすものを排除すること。
それはスマホである。
スマホを1日に触る平均回数は2617回というデータもあり、スマホを触るたびに私たちは集中が途切れてしまう。
何となくスマホを見ることで時間が奪われるため、やりたいと思っていることがずっとできないままになる。
ではどうすればいいのかというと、
・ソーシャルアプリ(ツイッター、フェイスブック、インスタグラム等)を削除
・ゲーム、ニュース、YouTubeの削除
・メールアカウントの削除
・ウェブブラウザを無効
・毎回ログアウトしてパスワードは保存しない
・スマホをすぐに手の届かない場所にしまう
デジタルデトックスというやつで、自分も試してみて一時期かなり減らしていた。
今まではニュースアプリを何種類か(ヤフー、まとめサイト、ニュースピックスなど)入れていたが今はヤフーのみにしている。
SNSはこのブログのアプリとツイッターのみにしている。
本書に載っている著者のスマホ画面は1画面に1列のアプリにしている。
自分は電子書籍や勉強のためのアプリや健康系のアプリも入れているので流石にそこまではできなかったが、以前よりも無駄にスマホを見ることは少なくなったと思う。
ニュースというのは毎日見なければという固定観念があるが、
実はせいぜい1週間に1回ぐらいで十分。
ニュースの多くはネガティブな内容であるのでメンタル的にも良くない。
どこかで殺人事件が起きた、とか、今日は何人感染者が出ましたというのを毎日チェックする必要などどこにあろうか。
仕事上においては自分のハイライトにフォーカスするために、思い切って「断る」こと。
何でも自分に来た仕事にイエスというのは簡単だが、そのおかげで自分の時間を無駄に消費することになる。
また、メール返信は許される限り遅くする。
急いでいるなら直接声をかけるか電話するようにする。
自分も経験があるが、急ぎでメール返信を求めてくることがよくあり、返信をすると
さらにその返信を待つためにずっとメールソフトを開いていなければならず
自分がやっている作業に集中できないというのがある。
・チューニング
運動、ウォーキング、ヘルシーな食事によって自分の体をチューニングする。
肉体的健康、精神的健康は仕事をする上での大前提となる。
特に自分が気をつけたいのは糖分の取りすぎ。
糖分を摂取すると一時的に気分やパフォーマンスが向上するが、シュガークラッシュという状態に陥り、頭痛の原因になったり体調を崩すことにもなるそうだ。
・チャージ
仮眠や、カフェインの摂取。
カフェインは集中力や覚醒を高める。
特に、カフェインナップは取り入れたい。
昼休みなど、カフェインを摂取してから15−20分程度の仮眠をとる。
カフェインが効果を発揮するのがちょうどそれぐらいの時間がかかるため、
仮眠明けに覚醒してまた午後からバリバリと働ける。
この本の内容は以前YouTubeの本紹介でも見たのと、他の著者の本でも紹介されており有名な本なのであらすじは大体知っていたが改めて読んで勉強になった。
この本はGoogleとYouTubeースマホ依存症を作り出している企業ーにいた人が書いているというのがまた面白いところ。
さらに、ビジネスの第一線にいる著者だが、単にビジネスの仕事術ではなく生活や健康含めた時間術という本である。
自分が10年ぐらい前にビジネス書を色々と読んでいた頃には無かった本であり健康志向やワークライフバランスの意識が向上してきたんだなあと思った。