読書日記blog

「ラミーのすべて」製作プロジェクト
『シリーズ知・静・遊・具　ラミーのすべて デザインプロダクトとしての筆記具』
ロコモーションパブリッシング


このブログでも筆記具関係の書籍を何度も取り上げてきた。私が万年筆の魅力に取り付かれたきっかけは、何を隠そうラミーなのである。

私の万年筆収集の記念すべき一本目となったのはラミーのサファリ。初心者が使うのに再考の万年筆の一つといわれている名作である。ボールペンとは違う滑らかな書き味にたちまち虜になってしまったのである。

これまではその製品を手がけたプロダクトデザイナーが誰かということはあまり気にしていなかった。しかし、この本を読んでからは、ラミーのデザインブランドとしての側面をかなり意識するようになった。私が気に入っているデザインはcp１系列の製品、2000シリーズの製品、アクセントシリーズの製品である。飾らないシンプルな形が素晴らしい。もっとも、気軽に使えるという点ではサファリ、アルスターに軍配が上がる。

最近はペリカンやモンブランの限定品に目が行きがちな私であるが、この本を読んで、筆記具にはまった当時の初心に戻ることが出来たのではないかと思う。でないと財布がやばい。