ぼたんの花

腕力のせいか

腕の使い方が悪いのか

それとも風向き

それともボールが悪いのか


投げても投げても届かないボール

その辺に散らばったまま落ちている


ほんとに届けようという気持ちが

少し擦り切れているのかもしれません






山田未来穂　　『独楽つぶり』太陽書房　より転載




この詩集は、家からはちょっと離れているカフェに置いてあったものです。

そこのママさんが、この人の短歌が好きで、この詩集も置いてあったのです。


未来穂さん　どんな方なのか　お会いしたいですね。

そしてこの詩は？　と聞いてみたい。

俵万智さんには　会いたいとは思いませんが

彼女の出産後の歌を読んだら会いたいと思うかもしれません。



もし　私の好きな人にボールを投げたら

どんなボールでも受け取って欲しい

下手すぎて受け取れなくても

私が投げたボールを追いかけて欲しい


もちろん私の好きな人が投げたら

どんなボールでも受け取りたい

受け取るためにボールを追いかけたい




ところで野茂さんが引退表明したそうですね。

私は野茂さんの大ファンだったのです。

野茂さんが、アメリカに旅立つ直前に出演し

筑紫さんとの会話をしたニュース23を観たとき

彼の大ファンになりました。

東京ドームでの日米親善野球、凱旋帰国の登板、観に行きました。

ウォーッ！という地鳴りのような歓声

登板は無かったですが、西武球場へも行きました。


野茂さんのフォークボールを受け取るのは

キャッチャーにとって　とても難しい。

もう時効だろうから　日本で、また投げて欲しいなー

と言ったら、『日本で投げる？それじゃ野茂じゃない』

と、野球好きな　巨人好きな　会社の男性が言いました。


私は、大好きな野茂さんの変化球ならどんなボールでも

受け取りたい　受け取る努力をしたいなぁ