宮城県における風水害被害
近年,日本各地で風水害による被害が多く発生しています。宮城県においても例外ではなく,過去に様々な風水害の被害が発生しています。○昭和61年8月台風10号 台風10号により,宮城県では8月4日8時頃から5日の午後まで雨が降り続き,仙台での降り始めからの雨量は400mmを超えました。この量は,宮城県の月の降水量(多いときで200mm前後)の倍の量にあたり,非常に激しい雨だったことが分かります。 この台風により,県内では,死者5名,負傷者12名,全壊家屋が68戸,半壊家屋が194戸と大きな被害を受け,被害額は約1,329億円にのぼりました。大崎市鹿島台大迫下志田地内の状況 河川課ホームページ「水害記録集」より○平成6年9月集中豪雨 9月22日10時頃から降り始めた雨が23日まで降り続き,仙台,多賀城,塩竈,名取,岩沼を中心に大雨となり,家屋の浸水,道路の不通等の被害が発生しました。 この大雨による県内の被害は,負傷者(軽傷)1名,全壊3棟,半壊10棟で,被害総額は約246億円にのぼりました。岩沼市内の浸水状況 河川課ホームページ「水害記録集」より○平成23年9月台風第15号 9月20日から雨が降り始め,台風第15号は強い勢力を維持したまま,静岡県浜松市に上陸し,東海,関東,東北地方を通過しました。この台風により,西日本から北日本にかけて広い範囲で暴風や記録的な大雨となりました。 この台風による県内の被害は,死者2名,負傷者3名,全壊3棟,半壊202棟におよび,農林水産業を中心に約26億円もの被害が発生しました。○平成27年9月関東・東北豪雨 9月6日から前線の影響により雨が降り始め,10日から11日にかけて断続的に強まり,特に10日の夜遅くから11日にかけて非常に激しい雨となり記録的な大雨となりました。この豪雨により,宮城県では9月11日の3時20分に「特別警報(大雨)」が発表されました。 この台風による県内の被害は,死者2名,重軽傷者3名,全壊2棟,半壊578棟など,被害額は約313億円(平成28年4月1日時点)にのぼりました。大崎市内を流れる渋井川氾濫の状況(宮城県防災航空隊撮影) このような災害は,いつ発生してもおかしくありませんので,今のうちから備えを進めることが重要です。 ぜひ,この機会に改めて災害への知識を深め,日頃の防災対策にお役立てください。