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テーマ:アニメあれこれ(27247)
カテゴリ:サブカル・小説・映画
![]() 恥ずかしながら、見にいってまいりました。 もう、アニメを見るのも、5年ぶりくらいです。 カミーユ・ビダンは、相変わらずキチガイですね、とか、 「1 星を継ぐもの」「2 恋人たち」と続くなら、 3は「重力の使命」「発狂する宇宙」「月は無慈悲な夜の女王」あたりですか? とか、言いたいことは山ほどあるのですけど。 セリフは、全編で笑えるくらい、とてもいい。 「アメリア~!!」。カクリコンの絶叫シーンは、爆笑でした。 ライラは死んで、ジャマイカンとバスクがでてきて、 どこまでもエマさんは優しくて… シャアとアムロが再会するところで終っています。 なんか、面白いとか、つまらないとか、 語る作品じゃない気がしてしまいます。 一応、アンチZ、ファースト最高、 おまけに「ZZ、Wファン」のはずなんです。 しかし、見終えると泪をながしている自分に気付きました。 やっぱり、富野節さえあればいい、ということなのか。 本放送の頃の自分が思い出されて、泪が出るほど懐かしい。 そうですね。 「ファーストは奇跡」「Zこそガンダムの本質」を確認すべきだと思いました。 かろうじて、シリアスとエンターテイメント、 思弁性と物語性のバランスがとれた初代。 寸止めの奇跡というか。 ニュータイプを出してきたら、「Z」になるしかないでしょ。 ニュータイプって、象徴(言語)を使わない直接的コミュニケーションができる そんな存在だったはず。 象徴秩序(=世界)の機能不全に直面した、 ニュータイプたちの物語、ガンダム・シリーズ カミーユとは、自らの精神をさしだすことで埋めてしまう(発狂する宇宙)。 シャアは、秩序そのものを破壊することを選択する(人類皆殺し)。 ザンスカール母性帝国は、人類を母子関係に退行させようとする。 言語そのものを人から剥奪しようとした、エンジェルハイロウの思弁性の凄さ。 今考えると、Vガンダムは凄まじい作品ですよね… カテジナさんといい、ルペシノさんといい… 地面を車輪で踏みつぶす、宇宙戦艦の印象が強すぎるのか、 本放送のとき、だれも言わなかったけどさあ。 破壊されてきたもの(未遂を含む)をみよ。 「自己の精神」(Z)⇒「世界」(逆シャア)⇒「言語」(V) ヒステリーの病状が過激に昂進していくさまが、手に取るようではないか。 悪評高い「ガンダムX」。そこで、そんなコミュニケーションなんてないのよ、とニュータイプを全否定したのは、あたりまえだった。 これ以上、ヒステリー患者が、作品世界で破壊できるものなど あろうはずがない。 「ガンダムではないガンダム」がウケたのは、そこにあった。 「SD」「G」「W」…「ターンエー」…あれ??まあいいか… すみません、「SEED」「DESTINY」はみていないのです。 今、家にテレビ置いてないし。 という訳で、われわれは「ZZ」の「可能性の中心」を再発見すべきなのだ。 長谷川裕一先生の『逆襲のギガンティス』の意思を継ぐべきなのである。 実はこれを言いたいがために、長々と書いた。 すみません。 「ZZ」は、ニュータイプものでありながら、象徴秩序(世界)の可能性に賭ける物語だった。以後の「Zを継ぐもの」たちとは、そこがちがっていた。長谷川先生は、そうした「ZZ」のもつ可能性について、「機動戦士VS伝説巨神(イデオンです♪)」という副題をもつ、一見フザケタ漫画によって、丁寧にすくいあげようとした。邂逅する、ハマーンとジュドー、シャアとアムロ。その一瞬の出会いと分かれ。ミネバ様に、イデオンに、ユウキ・コスモ…。 そして世界には、「ねじれ」ながらも、ひとときの和解が訪れる。逆シャアも、ZZも、イデオンも… その力技には、感涙を禁じえません。大傑作SF、『マップス』の作者ならではの、すばらしい物語なのです。 「ファースト」をめぐる不毛な争い。 あるSF作家は、「面白いZこそ、我々は見たかったんだ」と力説した。 それは違う。今なら断言できる。 ガンダム・シリーズは、もうとっくに「ZZ」によって、止揚されていた、と言いたい。面白いニュータイプの物語など、本来、この先にしかありえなかったはずだ。「面白いZZ」こそ、つくらねばならなかった。当時、だれもそのことを理解できなかった。富野監督の「失敗」の一言とともに、闇に葬られた。それが、破壊するもののインフレとなって、ニュータイプの物語の自己崩壊につながったのではないか。なんとなく、Zの劇場版を眺めながら、そんなことを考えた。 「選ばれし者」に感情移入したいなら、そしてロボットが戦うのを見たいなら、別にガンダムでなくてもいいのである(エヴァンゲリオンという例があった)。事実、WとGは、とても面白かった。SEEDとDESTINYは知らないけど。 でも、やっぱり、 プル&プルツーとハマーン様に、私が萌えているだけなのかもしれない。 評価 ★★★ 人気ランキング順位 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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