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書評日記  パペッティア通信

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Jul 9, 2005
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恥ずかしながら、見にいってまいりました。
もう、アニメを見るのも、5年ぶりくらいです。

カミーユ・ビダンは、相変わらずキチガイですね、とか、
「1 星を継ぐもの」「2 恋人たち」と続くなら、
3は「重力の使命」「発狂する宇宙」「月は無慈悲な夜の女王」あたりですか?
とか、言いたいことは山ほどあるのですけど。

セリフは、全編で笑えるくらい、とてもいい。
「アメリア~!!」。カクリコンの絶叫シーンは、爆笑でした。

ライラは死んで、ジャマイカンとバスクがでてきて、
どこまでもエマさんは優しくて…
シャアとアムロが再会するところで終っています。
なんか、面白いとか、つまらないとか、
語る作品じゃない気がしてしまいます。

一応、アンチZ、ファースト最高、
おまけに「ZZ、Wファン」のはずなんです。

しかし、見終えると泪をながしている自分に気付きました。 
やっぱり、富野節さえあればいい、ということなのか。
本放送の頃の自分が思い出されて、泪が出るほど懐かしい。

そうですね。
「ファーストは奇跡」「Zこそガンダムの本質」を確認すべきだと思いました。
かろうじて、シリアスとエンターテイメント、
思弁性と物語性のバランスがとれた初代。
寸止めの奇跡というか。

ニュータイプを出してきたら、「Z」になるしかないでしょ。
ニュータイプって、象徴(言語)を使わない直接的コミュニケーションができる
そんな存在だったはず。

象徴秩序(=世界)の機能不全に直面した、
ニュータイプたちの物語、ガンダム・シリーズ

カミーユとは、自らの精神をさしだすことで埋めてしまう(発狂する宇宙)。
シャアは、秩序そのものを破壊することを選択する(人類皆殺し)。

ザンスカール母性帝国は、人類を母子関係に退行させようとする。
言語そのものを人から剥奪しようとした、エンジェルハイロウの思弁性の凄さ。

今考えると、Vガンダムは凄まじい作品ですよね…
カテジナさんといい、ルペシノさんといい…
地面を車輪で踏みつぶす、宇宙戦艦の印象が強すぎるのか、
本放送のとき、だれも言わなかったけどさあ。

破壊されてきたもの(未遂を含む)をみよ。
「自己の精神」(Z)⇒「世界」(逆シャア)⇒「言語」(V)

ヒステリーの病状が過激に昂進していくさまが、手に取るようではないか。
悪評高い「ガンダムX」。そこで、そんなコミュニケーションなんてないのよ、とニュータイプを全否定したのは、あたりまえだった。

これ以上、ヒステリー患者が、作品世界で破壊できるものなど
あろうはずがない。

「ガンダムではないガンダム」がウケたのは、そこにあった。
「SD」「G」「W」…「ターンエー」…あれ??まあいいか…
すみません、「SEED」「DESTINY」はみていないのです。
今、家にテレビ置いてないし。

という訳で、われわれは「ZZ」の「可能性の中心」を再発見すべきなのだ。
長谷川裕一先生の『逆襲のギガンティス』の意思を継ぐべきなのである。

実はこれを言いたいがために、長々と書いた。
すみません。

「ZZ」は、ニュータイプものでありながら、象徴秩序(世界)の可能性に賭ける物語だった。以後の「Zを継ぐもの」たちとは、そこがちがっていた。長谷川先生は、そうした「ZZ」のもつ可能性について、「機動戦士VS伝説巨神(イデオンです♪)」という副題をもつ、一見フザケタ漫画によって、丁寧にすくいあげようとした。邂逅する、ハマーンとジュドー、シャアとアムロ。その一瞬の出会いと分かれ。ミネバ様に、イデオンに、ユウキ・コスモ…。 そして世界には、「ねじれ」ながらも、ひとときの和解が訪れる。逆シャアも、ZZも、イデオンも… その力技には、感涙を禁じえません。大傑作SF、『マップス』の作者ならではの、すばらしい物語なのです。

「ファースト」をめぐる不毛な争い。

あるSF作家は、「面白いZこそ、我々は見たかったんだ」と力説した。
それは違う。今なら断言できる。

ガンダム・シリーズは、もうとっくに「ZZ」によって、止揚されていた、と言いたい。面白いニュータイプの物語など、本来、この先にしかありえなかったはずだ。「面白いZZ」こそ、つくらねばならなかった。当時、だれもそのことを理解できなかった。富野監督の「失敗」の一言とともに、闇に葬られた。それが、破壊するもののインフレとなって、ニュータイプの物語の自己崩壊につながったのではないか。なんとなく、Zの劇場版を眺めながら、そんなことを考えた。

「選ばれし者」に感情移入したいなら、そしてロボットが戦うのを見たいなら、別にガンダムでなくてもいいのである(エヴァンゲリオンという例があった)。事実、WとGは、とても面白かった。SEEDとDESTINYは知らないけど。

でも、やっぱり、
プル&プルツーとハマーン様に、私が萌えているだけなのかもしれない。


評価 ★★★

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Last updated  Jul 13, 2005 07:41:52 PM
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