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テーマ:政治について(20518)
カテゴリ:サブカル・小説・映画
![]() 写真右:松岡利勝 ▼ 松岡利勝農水相の自殺の一報を聞いたとき、一瞬、安倍晋三がお涙頂戴のためにヒットマンを放って殺害したのかもしれないな、と思ったが、似たようなことを考える人はいるらしい。 山崎広太郎ブログでも、案の定、書かれていた。 やるなあ。 ▼ ほりのぶゆきの傑作4コマ漫画、『江戸むらさき特急』の中で、切腹する武士に対して、介錯人が峰打ちをおこない、 「峰打ちじゃ、安心せい」 とのたまうシーンがあった。 さしずめ今回の安倍晋三首相は、まさにこの介錯人にあたるだろう。 松岡利勝のような、裸一貫からのしあがった汚職政治家は、割と好みなだけに、かえって腹が立つ。 ▼ 切腹ならぬ、不明朗な企業との癒着を問いただされて、もだえ苦しむ松岡利勝。 「党の方針だから突っぱねなさい」「守り抜くから」と要請され、「大臣職を続けさせる。安心せい」と国会答弁しつづけた安倍晋三。 漫画なら笑いですまされるが、現実には冷血このうえない、羞恥プレイ。 動揺する熊本の支援者たちの声は、かれの耳元に届いていたにちがいない。 最後に緑資源の官製談合事件において、1億3000万円の政治資金をもらっていたことが判明して、絶命してしまった。 ▼ 内閣が持たないから松岡利勝を擁護して、内閣改造でやめてもらう腹。 政権維持を最優先して相手の都合は考えない、という安倍スタイルは、参議院選挙比例区で、サッカー選手三浦知良を擁立しようとした姿にもかいま見える。 苦悶の表情を浮かべながら答弁する松岡。 辞職させて引導を渡してやればいいのに。 ひどいことをするなあ。 何度思わされたことだろう。 ▼ 所詮、小泉~安倍政権下で激増し続けた自殺者(3万人突破、おめでとう!)が、とうとうお膝元の大臣にまで現れたというだけのことかもしれない。 自業自得というべきか。 しかし、マスメディア、とくにテレビと政権との癒着ぶりには、呆れはてた。 なんだよ、「お悔やみ申し上げます」って。 ▼ ここは、政府自民党がイラク人質事件で傲然とのべたように、「自己責任」以外のどんな言葉を彼と遺族にかけてあげる必要があると言うのかね。 イラクで人質になった無辜の人に言えて、松岡利勝・農水相に言えないとは、どういうことか。 ダブスタの極み。 ▼ ほりのぶゆきの漫画は、『江戸むらさき特急』の最初の2冊が大傑作である。 江戸の時代劇を舞台とした爆笑4コマ漫画なので、ぜひ一読することをおすすめしたい。 ちなみに、絶版状態なので、ブックオフの「ワイド版 100円コーナー」で探すしかない。 ただ、かれの他の漫画は、あまり大したものがない。 かれは山のように4コマ漫画を書いているものの、「荒川道場」を始めとして、あまりにもマンネリ化してしまった。 ▼ ギャグマンガ家の寿命とは、政治家同様に儚いもの、なのであろうか。 ![]() 評価: ★★★★ 価格: 古本屋の時価で ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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