テーマ:バレーボール♪(2612)
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今さっきニュースを見ていたら、観客に走行を妨害され金メダルを逃した、ブラジルのデリマ選手の
「もしかしたら自分は金メダルを獲れたのかもしれない。でもこれは、金を獲るのは本当に難しいのだ、という、神が私に与えた試練だと思う」 というコメントが流れたのだが、これには本当に唸らされた。 そうは言っても心中渦巻くものは大きいはずだと思うが、心無い観客の態度や警備の不備には一切触れず、これは『自分に与えられた試練』と言ってのけてしまうあたり、この選手の精神的な強さというか、スポーツマンシップと言うか・・・まさに、トップアスリートとは人間とはかくあるべし、みたいな事を教えられたような気がする。 だって、今までそれこそ文字通り血反吐を吐くような思いで練習してきたことが、自分のコンディションや実力や、そういったものとは全然関係のないものによって踏み躙られてしまったんだよ・・・。 観客に抱きつかれて道路の端へと押し出されていったデリマ選手のあの瞬間の表情が私は忘れられない。ああいう表情を、“絶望”って呼ぶんじゃないだろうか。 抱きついたあの大馬鹿野郎や、IOCの警備体制を呪いまくったってきっと誰も責めはしないでしょうに。 デリマ選手に次の五輪に出場するチャンスがまたあるのかわからないけど、是非、出場して、今度こそ金メダルを獲って欲しいと思う。そして、デリマ選手が責めなかったからと言っても、当然、オリンピックの警備体制はもっとキチンと見直すべきだと思うし、それからあの大馬鹿野郎は厳罰に処すべきだろ、やっぱり。 人が真剣に何かに打ち込んで、真剣に取り組んでいるものを自分の快楽のために踏み躙るような発言や行為は、その行為が大であれ小であれ、絶対許されるべきではない、と思う。 さて。 日本選手団本隊、帰国ですね。 お帰りなさい。 メダルを獲れた人も、獲れなかった人も、みんなみんな、お疲れ様でした。 獲れた人には、祝福の声が、そうでなかった人には、厳しい声がこれから山と降りかかることでしょう。 結果はどうであれ、あなたたちが真剣に戦ったその過程や、頂点を目指そうとしたその思いは、これからなにがあっても決して汚れないし、何人たりとも汚すことはできないと思います。 しばらくの間、ゆっくり休んでください。身体を休めて、力を溜めて、そしてまた、戦ってください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 31, 2004 08:21:46 PM
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