テーマ:バレーボール♪(2612)
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私は不精者なので、録ったビデオにインデックスを貼り付けるでもなく、ケースに入れてデンと積んでおく、という悪い癖がある。
それで、今朝なぜか早く目が覚めてしまったので、ビデオに何が入っているのかを確かめ、インデックスを貼り付ける・・・という作業に取り掛かったのでありますが。 つい、しばらくの間は封印していたはずの『アテネオリンピック・女子バレーボール準々決勝・日本VS中国』のビデオをデッキに入れちゃったもんだからもう大変。 ・・・朝っぱらから(しかも出勤前)グシグシグシグシ泣いてしまう、という異常事態に陥ってしまったのでした。 でもね。 木曜日ってかなり体力的にもエンプティ状態で、いつもならヘロヘロヨロヨロしながら職場に向かうものなのですが、さすがかの人のBクイックは効きました。心のど真ん中、剛速球ストレート。 もう、一気にガソリン満タン(泣いたけど)。頑張れました、ありがとう。 う~ん、「からだを動かすのは心だ!」とは、“Bクイックの君”の言われた名言ですが、まさにそのとおりなんだな、と実感しました。・・・私が単細胞過ぎるのかな。 仕事帰りは本屋に回ってプラプラするのが私の些細な楽しみだったりするわけですが、スポーツコーナーにはアテネオリンピック特集雑誌が何誌も山と積まれていて、それを片っ端からパラパラパラパラ捲っていたら、そこに“Bクイックの君”の名前を発見。 「おおっ!?」と思いページを開き、しばし立ち読み・・・・・・ 本屋で、涙が溢れてくるのを堪える、という経験をするのは、これで二度目です。 一度目はまだローティーンだった頃、宮沢賢治の『よだかの星』を読んだときです。 涙を堪えて雑誌を引っ掴んでレジへ行き、お金を払い、自分の車へ戻り、雑誌を開き、周りが暗くなってきたことをいいことに泣きながら読みました。 今はまだ頭の中がぐしゃぐしゃで、文面を思い出すと泣けてくるので、マトモな感想は書けそうにありません。 でもひとつだけ言えるのは、このチームを好きになれて、応援できて、本当によかった、ということです。 優しくて強い“Bクイックの君”を好きになれた自分は、世界一の幸せ者だ、ということです。 インタビューの最後の、痛烈な協会批判。 キャプテンマークを背負っていた時には絶対に言えなかった、この人の怒り・・・いや違うな、悔しさ? そんな言葉じゃ言い切れない。なんだろう。「悲鳴」というのが一番相応しいような気がする。 バレーを奪われ、日本を追われた上に、五輪間際になってイタリアから呼び戻され、それなのにそのあと7年間も国際舞台から追われた、吉原知子というセンタープレイヤー。 自分の実力や、バレーに対する思いや取り組みや、そんなものとはまったく関係のない物差しでいつも計られ、ふるいにかけられ、切り捨てられて来た「悲劇のプレーヤー」の、悲鳴。 この人のバレー人生は誰がどう見たって「悲劇」の連続だ。 なんでこんな思いまでして続けるの?・・・と、もし私が彼女に近しい立場だったとしたなら、何度も言っていることだろうと思う。 それなのに、強くて優しいこの人には全然「悲劇」という言葉が似合わない。 この人はきっと、自分の軌跡をそうは思っていないだろうし、そう思われることを嫌うだろう、と思う。 この人はきっと、その言葉を打ち消して、そして悲鳴を飲み込んできた。ずっと。 短い言葉、短い文面ではあったけれど、あれは何年も何年も何年も、彼女の心の中に溜め込まれた悲鳴だ。 この人が言う「今を真摯に生きていれば、必ず次に繋がる」という言葉。 ありきたりな言葉だけれど、この人が言うと重い。 この人が言うなら絶対そうだと信じられる。だから頑張ろうと思える。 この人の「次」がどんな形であれ、どんな道であれ、それは光り輝き、栄光と幸せに満ちたものであることを心から願い、そして必ずそうであると信じる。信じたい。 ・・・・・・あーあ、中国戦が終わって2週間、やっと気持ちが落ち着いてきたところだったのになあ。 またグラグラ揺れ動いちゃったよ、もう!! やっぱりこれは、今朝、ビデオの封印が解かれちゃったせいなのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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