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カテゴリ:思い出の一枚
東京の桜は満開を迎えました。しかし、週末の天気が悪いのです。満開までずいぶんと時間がかかった上に天候不順。今年の桜は本当に残念続きです。まだ桜と鉄道を撮りに行けておりません。 そんな時は、過去に撮った桜鉄を振り返ることが多いのですが、今回ご紹介する一枚は群馬県西部、上信電鉄の千平駅で撮影した桜と鉄道の情景です。千平駅は上信電鉄の終点・下仁田のひとつ手前、山間部にある片面ホームと小さな待合室だけの無人駅。普段はほとんど人も降りないローカル線の小駅にすぎませんが、春ともなるとその様相は一変に変わります。駅のホームの傍らには大きなソメイヨシノが咲き誇り、山里にやってきた春を全身で表現します。けっこうな老木ですが、毎年元気に花をつけてくれているようです。この時は、バックに大きなこいのぼりも風にはためき、桜吹雪が舞う中を高崎行の列車がカーブの向こうから姿を現しました。春のお散歩を楽しんだハイカーが列車を待ち受けます。 何の変哲もない小駅だけど、そこに待っている乗客がいること、そして桜が咲いていること、それだけで美しさが何倍にも増す、心に残る一枚となりました。 今年の桜ははたして撮れるのでしょうか。これから桜前線は少しずつ北上していくことでしょう。あと何回週末にチャンスがあるかわかりませんが、何とか時間を見つけて、一度くらいは桜と鉄道を青空の下で収めてみたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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