ぶらび★のエキセントリックに行こやー日記。

2007/08/19(日)14:05

2年目のお盆

考え事。(11)

午後の紅茶レモンティ、焼酎のボトル、 小さなお皿に盛られたおばあちゃんの手料理。 仏前に座ると、懐かしいような、 不思議な感情がこみ上げてくる。 8月15日、お盆。 お盆で帰ってきているはずの、前の彼氏に手をあわせた。 家にお邪魔するのは、一回忌を迎えた3月以来。 私とちょうど入れ替わりで、彼の友人たち4人が帰っていった。 笑って私に、「あっきたきたー」なんて。 4人ともお葬式で出会った人たちばかり。 現在会うことはほとんどないけれど、 大切だった人が大切にしていた人たちだから、 私にとってもやっぱり大切な人たちだ。 これからも。 彼のお母さん、おばあちゃんが、いつものように暖かく出迎えてくれた。 3月以来の再会に、会話に華が咲く。 話していて何故こんなにも心がなごむのか、 こんなにもどんどんもっと話したくなるのか、 本当に不思議に思う。 でもそれはやはり、自分がかつて、 この人たちと家族になりたいと強く願っていたことが、 決して軽薄なものではなかったのだということなのだと思う。 未だに「こんなええ子を残してあの子は・・・」 と涙する二人を見て、複雑な思いを抱かずにはいられない。 家族というのは、全面的に、真正面から、 悲しみや辛さと向き合わなければならない。 毎日毎日、いるはずの彼はいつまでたっても帰ってこず、 あるのは遺影と小さな仏壇・・・ 現実から逃げて、時には彼と付き合っていたことすらうやむやにしたり、 気を紛らわせ、忘れることで、 私は悲しみや辛さから逃れてきた。 そんな私には、彼の家族にかける言葉が見当たらなかった。 また秋には、彼の妹も一緒に、温泉旅行に行こうねと約束をし、 地下鉄の改札まで送ってくれた彼のお母さんに、 電車の窓から大きく手を振った。 いつも、お別れするたびに思う。 やっぱり、逃げられないって。 こんなに大好きな人たちとの、彼の家族との関係は、 もはや切っても切れないものなのだろう。 切っても切れない何かから逃げようとするから、 余計自分の首をしめていたのかもしれない。 フラフラと半分自暴自棄に毎日を生きる私を、 彼は天国から見て、あきれているかな。 もっとしっかり、地に足ついて生きなあかんやんって。 「もっと強くなって、自分に自信を持って」って、 言ってくれてたもんな。 強くなれる日、くるかなぁ。 とりあえず、おととしの彼の全面的な協力があったにもかかわらず、 4年で卒業はおろか、5年の9月卒業も逃したことは、 心から詫びの気持ちをこめて、手をあわせておきました。 ほんと、ごめんね。。。

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