森信三一日一語 4月28日
石はどういうのが良いかというと
一、大地はすわりの良いこと-尤もブームに
なってからは下を切ったり磨いたりし出したが、
これらは何れも邪道。
二、形の良いこと-形は大たい山の恰好を
しているが良く、動物などに似ているのは
下品とされている。
三、石質の堅緻なこと-これは大事な条件の一つ。
四、色は普通は黒っみがかったのを佳しとするが、
時には佐渡の赤石のような例外もある。
五、以上のうち二、三、四はいずれも良いが、
唯座りだけが問題だという場合には、台を
つくって鑑賞する場合もある。
<小註> 先生推薦の書に、久米正雄著「石の鑑賞」あり、
何より品格を重んずるとあります。
森信三一日一語 [ 森信三 ]
●人生二度なし [ 森信三 ]
人生二度なし [ 森信三 ]
人は何のために生きるかー
95歳で逝った不世出の哲人が、
人生を真剣に模索する人のために説く人生講話。
●森信三訓言集 [ 森信三 ]
森信三訓言集 [ 森信三 ]
『修身教授録』の著者による
幻の語録いまここに甦る。
森はその生涯から「人生二度なし」の真理を根本信条とし、
「全一学」という学問を提唱した。「全一学」とは、
・東西の世界観の切点を希求するもの
・宇宙間に遍満する絶対的全一生命の自証の学
・世界観と人生観との統一の学
など12項目以上の定義にもとづくもので、
要約すると「宇宙の哲理と人間の生き方を探求する学問」となる。
森はこれらの思想をもとに全国各地で
講演を行なうとともに自ら実践を重ね、
日本民族再生に大きく働きかけた。
森の理論は実践から生まれた具体的なものが主で、
「立腰」論はその最たる例の一つである。
「立腰」論とは「腰を立てる」の意で、
森はこれを「人間に性根を入れる極秘伝」としている。