医療分野は
どんどん進歩していますね。
この7月1日に、
こんなニュースを目にしました。
↓
光をあててがん細胞を壊す「光免疫療法」について、
実用化を目指す米国の「楽天メディカル」は1日、
都内で事業説明会を開き、新たな臨床試験(治験)の結果を公表した。
手術や抗がん剤などの治療で効果がなかった
米国の30人の頭頸部(けいぶ)がんの患者を対象にした
第2a相の治験の結果、4人はがんが消え、9人は縮小していた。
この治療法と関連があるとみられる
重篤な有害事象は3人にあったという。
‥
近赤外光をあてると反応する化学物質と、
特定のがん細胞に結びつく性質があるたんぱく質(抗体)を結合させた薬を注射。
抗体はがん細胞とくっつく。
それに近赤外光をあてると、
がんに集まった薬と光が反応し、がん細胞を壊し、
これをきっかけに免疫細胞は活性化する。
光とは
具体的には、近赤外光ですね。
近赤外は,波長領域にして
可視領域と赤外領域の間に位置しています.
800~2500 nm
実は、赤外線カメラや
家電用のリモコンなどの赤外線通信として使われています。
身近な存在であり、人体には無害です。
そんな身近な「光」を照射することで
薬効が発現する、ちょっと夢のような話ですね
すばらしい!
◆
光免疫療法とは
光免疫療法は、米国立がん研究所(NCI)の主任研究員 小林久隆医師が開発した免疫療法です。2011年11月に「ネイチャー・メディスン」で発表され、これを機に世に知れることになりました。「抗体」と「IR700」という2つの物質を組み合わせたものを投与し、最後に「光」を照射してがん細胞を破壊します。がん細胞を破壊する過程はシンプルですが、今までに無いものであり、副作用も少ないと言われています。