安岡正篤一日一言t 7月5日 格物致知(1)
山田方谷が春日潜庵からきた致良知論に復書して
「足下の言は致良知に専らにして格物に及ばず」とし、
王氏の学は誠意を主とする。致良知は誠意中の事に過ぎぬ。
そは必ず格物を以ってこれに配せねばならぬ。致良知でなければ、
誠意の工夫が出来ない。二者兼進してはじめて誠意を得る。
世の王学を唱える者は、大抵一にも二にも致良知と言って
格物の功を廃していることは遺憾なりと言う。
※良知とは:人が生まれながらにもっている、是非・善悪を誤らない正しい知恵。
※致良知とは:良知を最大限に発揮させること。良知はもと孟子の唱えたもので、王陽明はこれを陽明学の根本的な指針とした。
※格物とは:「知識を得るには事物を正しく把握することが必要だ」という意味
※格物致知とは(意味・使い方):物事の道理や本質を深く追求し理解して、知識や学問を深め得ること。
*安岡 正篤 おすすめの本(名言集):一日一言
六中観 [正篤 ]
忙中 閑有り。 苦中 楽有り。
死中 活有り。 壺中 天有り。
意中 人有り。 腹中 書有り。
甲寅正月 無以会同人 敬しんで呈す
亀井老契 座右
「私は平生窃(ひそ)かに此の観をなして、
如何なる場合も決して絶望したり、 仕事に負けたり、屈託したり、
精神的空虚に陥らないように心がけている。」と。
安岡 正篤(やすおか まさひろ)
1898年(明治31年)2月13日-1983年(昭和58年)12月13日)
陽明学者・思想家。
安岡には政界だけでなく、財界にも多くの心酔者がおり、
三菱グループ・近鉄グループ・住友グループ・東京電力など
多くの財界人をも指南していたとされる。
終戦時、昭和天皇自身によるラジオ放送の終戦の詔書発表(玉音放送)に加筆し
原稿を完成させたことから皇室からも厚い信頼を受けていた。
数々の伝説を残し、政界・財界・皇室までもが安岡を頼りにしていたことから
「昭和最大の黒幕」と評される。
安岡正篤一日一言 心を養い、生を養う
⇒
安岡 正篤 一日一言@おすすめ本・名言集
人物を修める [ 安岡正篤 ]
‥