|
カテゴリ:TVドラマ(2006年冬季)
やっぱり、この視点だと、なぞ解きを求めてしまう私には興味が続かないかも・・・
今回のお話。(おおざっぱ) 2005年12月25日、雪穂は自分の店のこけら落としをしていた。お客を見送る。ふと、目を歩道に向ける。亮司が地を這っている。腹にははさみがささっていた。涙が流れる雪穂。雪穂は亮司にきびすを返す。 亮司には、雪穂の後姿を見て微笑んだ。しかし、視界がぼやけていく。 1991年。亮司と雪穂は11歳。亮司はある日、どぶ川の土手で爪を噛みながら、川の流れを見ている少女雪穂に興味を抱く。図書館で彼女を見つけて、声をかける。しかし、雪穂は相手にしない。 すると亮司は、なぜ川を見ていたのかと聞く。「どぶ川に咲く花があるって聞いたから」 家で図鑑を開き、その花を探す亮司。 翌日の夜、亮司は帰宅途中の雪穂を呼び止める。雪穂が目をやる。すると、どぶ川に花が浮いている。驚いて、亮司のもとへいく。すると、その花は亮司が作った紙の花だった。「すごいよ」と亮司に言う雪穂。 お互いのことを話す2人。すると、雪穂が川面を指差す。月が映っている。 「ねえ、あれ、お花に見えない?」 亮司は興奮して、月が映っている水面のとこまでいき、服が濡れるのも構わず水をばしゃばしゃとたたく。 「すげえ、すげえ」 「ねえ、濡れちゃうよ。」と笑う雪穂。 その日をさかいに、亮司と雪穂は接近していく。ある日、亮司と雪穂はお年寄りの夫婦を真似て、手をつなぐ。はにかむ2人。すると、亮司の父に会う。雪穂は、手をぱっとはなし、父親に顔を見られないように伏せた。「じゃあ」と逃げるように走っていってしまう。 その日から、雪穂は亮司を避けるようになる。 亮司は、図書館員の谷口に促され、道端で雪穂への手紙を書いていた。すると、雨が降り出す。顔を上げると雪穂が母親に手を引かれて、建築途中のビルに入っていった。彼女を追いかける。雪穂はある部屋に入っていった。亮司はその中に行こうとするが、ドアが開かない。ダクトによじ登りそこから中に入っていった。ダクトから雪穂が虚空を見つめている。裸だった。それを写真にとっている男がいる。 亮司の父親だった。「何しているの」「・・・彼女だって了解ずみなんだ。嫌がってないだろ」 そこまで言って、父親の動きが止まる。亮司が腹に持っていたはさみをつきたてているからだ。 父親は絶命した。自分がやったことの大きさに、おののく亮司。すると、雪穂がはさみを亮司からそっと手にとる。「殺してないよ。こういったらりょうくんに悪いけど、私は頭の中で殺してた。だから、殺したのは私」と笑う。 そして、雪穂は、「いままでのことは全部なかったことにしよう。」と提案する。早く1メートルでも離れたかった亮司はいってしまう。雪穂はサイフとはさみを胸に抱いた。 翌日、亮司のもとに、刑事の笹垣がやってくる。なぜ、父があのビルにいたのかを聞く。「わかりません」と答える亮司。 捜査線上に雪穂の母親が浮かぶ。笹垣と部下の古賀が雪穂のいるアパートに行く。雪穂はお茶を入れ、母親の帰りを待つ。「いい子ですね」という古賀。すると、笹垣の目がゴミ箱にとまる。ケーキの箱がのぞいていた。その箱は、亮司の父が事件の日にプリンを買っていた店のものだった。 雪穂もそれに気づくが何もしない。すると、母親が帰ってくる。笹垣は、雪穂に疑いを持つ。 亮司は、雪穂に不信を抱き始めた。だまされていたんじゃないかと。そして、雪穂と会ったことを後悔し始める。 捜査本部は雪穂の母が亮司の父と会っていたことをつかんだ。母が警察に行く前日、雪穂は母親に薬を差し出す。「二日酔いに効くんだって」という。 すると、「やったのはあんたでしょ。あんたしかいないじゃない。でも、大丈夫、言わない。私だって殺したかったから、あんな親父」と母親。薬が効き、寝てしまった母親に雪穂は「殺したかったのなら、なんであんなことさせたのよ」と泣く。 雪穂は病院で目を覚ます。雪穂は母親とガス中毒で無理心中を図ったのだった。しかし、自分は助かってしまった。笹垣から母親だけが死んだことを聞き、フッと笑い、「私だけ生き残ったんだ」と言う。 笹垣ははさみを見せる。亮司の父を殺した凶器だ。「これはお母さんのものか」と訊く笹垣。 雪穂は「はい」と力強く答える。 亮司は、警察からの電話をとった母の話から、雪穂が心中をしようといったことを知り、雪穂の思いを知る。 雪穂は唐沢家に引き取られることになる。雪穂は、笹垣から「母親の形見だから」とはさみを受け取る。 「なあ、一つうそをついたら、ずっとうそをつかなきゃいけないようになるで。そんなやつに明るい未来なんてない。なにか俺に言うことあるんじゃないのか」 という笹垣。すると、雪穂は「お世話になりました」と頭を下げ、行ってしまう。 「なあ」と呼び止める笹垣。振り向く雪穂。「あんたなら、なれるで。スカーレット」 「ありがとうございます」と笑顔の雪穂。 その日、亮司は、はっと思い、図書館へ行く。「風とともに去りぬ」を探す。この本は、雪穂が読んでいたもので、亮司を興味を持って読み始めていた。第5巻をとる。すると紙がはさんであった。ところどころが塗りつぶされていたが雪穂が亮司にあてた手紙だった。 「りょうくんへ いつか、この手紙、読むかな?そう信じて書くよ。 何があっても、多分りょうくんが思ったとおりです。 後悔なんてぜんぜんしてないけど、ほんとうは私自身をいっしょにいなくなるつもりだった 私とりょうくんをつなぐものはとにかく全部消えてしまったほうがいいと思ったから だけど、肝心の私だけはのこってしまいました、ごめんね どうも、私は神様に嫌われているみたいで、死んだら全部終わるんだっている心の中のどこかにあるずるを見逃してもらえなかったみたい だけど、こうなったらどこまでも生きてやろうと思います。親を殺してまで手に入れた人生だから 私は遠くへ行きます。場所は言わないね 人から見れば、りょうくんは被害者の息子で、私は加害者の娘です 私達がなかよしなのはどう考えてもおかしいし それがばれたらきっとすべてが無駄になってしまうだろうし 今までもこれからも会った事もない、名前も知らない他人でいよう 私達のためにも、それが一番いいと思うんだ あれはもらっていいかな。あれはりょうくんだから どぶのような毎日のなかで、白い花をさかせてくれたりょうくんだから いいことなんてないって思ってた私に、笑うことを教えてくれたりょうくんだから 何よりも私を助けてくれたりょうくんだから りょうくん、ありがと。私、あのとき本当にうれしかった。生まれてきて良かったって。 もう充分だって。そう思ったんだよ りょうくんは私の太陽だったよ」 駅で、電車に乗ろうとする雪穂。すると、亮司に腕をつかまれる。息を切らしながら亮司がいう。 「ゆきちゃんだって、どぶに月の花を咲かせたじゃないか。僕だって、笑えるようになったんだ。いいことがあるって思うようになったんだ ゆきちゃんだって、俺の太陽なんだよ。行かないでよ。俺、強くなるから。もう、逃げたりしないから」 雪穂は出口を指差す。「行って、行って。もう暗くなるから」 亮司ははさみを取り出す。雪穂の手紙にはさみを入れる。 電車の中で亮司の太陽の切り絵を握り締める雪穂。 1998年、雪穂と亮司は高校生になる。ある日、亮司は横断歩道で笹垣を見つける。 笹垣は亮司を見て、不敵な笑みを浮かべる。 原作のネタだけでなく、結末まで最初に提示してしまったこのドラマ。 今週だけで評価を下すことは駄目なんですが、あまり来週が楽しみ、というわけでもなかったんですし。今回のお話、面白かったんですけど、この話だけで、ある意味完結してしまっているようにもみえちゃいますし。。 今後のポイントとしては。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[TVドラマ(2006年冬季)] カテゴリの最新記事
|