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BRASILの独り言

私と映画(1)はじめてみた映画

私の初映画は意外と遅く、10歳頃だった。

初映画は 宮崎駿の『太陽の王子ホルスの冒険』。
ふるーいアニメ映画邦画を地元博物館で無料で見たのだった。ヒロインのヒルダにものすごく憧れた。当時ショートだった私は 彼女の茶色のおさげ髪がとてもほしかった。メキシコインディオのような伝統的な服を着ていたヒロインは とても声がか弱く、やさしく、でも自信に満ちていた。宮崎駿の描くヒロイン像はいつも魅力的だ。そして、主人公のホルスに愛され、守られていたところも憧れた。当時の私はとにかくヒルダが気に入り(笑)、いつも時間さえあれば似顔絵を書いていたなあ・・。



初邦画は『太陽の王子ホルスの冒険』から間もなく観た『二人のイーダ』。
学校で観たのだろうか。原爆にまつわる話で、長い間空家になっているある洋館に住むしゃべる椅子の話。その椅子の持ち主の女の子は 実は原爆にあってしまったのだが、椅子はそれを知らずに、いつまでも女の子の事を待っていたという話だ。当時のピュアで素直だった(ホントだよー!)私は とにかく恐ろしかった!!椅子がかたかたと居間中を移動しながら、低い声で「イーダはどこだ~」と呼び続けているのだ。その映画と同時期に友人宅で見たホラー邦画(題名は分かりませぬ。クライマックスに洋館の中が血の海と化すのだ。猫の口からも大量の血が流れ出ていた・・・。知っている方がいらっしゃったら教えてくださいまし。)とが頭の中で混乱してMIXされて、脳裏に恐ろしい記憶として今だ刻み付けられている。この映画はきっと「お宝」ビデオになっているのだろーなー。



そして、初洋画は『タワーリングインフェルノ』。テレビで放映されているものを父親と一緒に観た。ほんまにこわかった~~!もう思いっきり疑似体験しながら、手に汗を握りながら観たものだ。その後しばらくは学校の行き帰りなどに、その映画のシーンを思い出しては、「ものすごい水圧の大量の水に流されたことはないが、そんなに耐え切れないものなのだろうか?」だとか、「あんなに大きな柱が倒れていたりしていたが、倒れると分かった瞬間逃げられないものかなあ。」「わたしだったら、どこに逃げるだろうか。」などと下んないことを一生懸命に考えていた、しょーもない子供だった。



ケチでマジメな両親の元で育った私は 映画館へ行ったのは『南極物語』が初めてだったのである。それも、「教育的に良い」という文部省のお墨付きで、両親はやっとこさ連れて行ってくれたのである。しかし、この映画はちっとも心の琴線には触れず、「初めて見たけど、ハスキー犬可愛いなあ。」っていう感想しかもたなかったのだった。(汗)




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