2006/07/14(金)20:43
アニメイベントへ行ってきました!!
昨日から四日間、サンパウロでブラジル最大のアニメイベント、『アニメ・フレンズ』が開かれています。私の日本語のテイーンネージャーの生徒はほぼ全員アニメファン。彼らが皆一年間心待ちにしているほどのオタク間でのナンバーワン人気イベントなのです。
アニメ、まんがには子供の頃から一度も興味をもったことがないという、思いっきり畑違いの私ですが、生徒達をよりよく理解するために、今回は体験してくることにしました。
生徒達からの情報によると、やはり土日が異常に混雑するとのことなので、平日の木曜にし、チケットも前売りを購入しておくとストレートに入れるとのことなので、きちんと前もって準備しておいた訳です。前準備はok!!
んで、子どもと三人、会場に向かったわけですが・・・・・・・・・
・・・・・・・・すごい行列!!!!!!!
100メートル以上はあった長蛇の列!!アニメ人気の姿を実感いたしました・・・。
んで、来ている人たち・・・・当たり前ですが・・・・
・・・・・・オタクだわ~。・・・・・・
面白いもんで、どの国でもアニメ&漫画に惹かれる人って同じようなタイプばっかなんですかねー?大人しげで、野暮ったく、クラスの中でも存在感なさそうな雰囲気。
ブラジルに一番多くいそうなケバ色&露出ファッションのお姉ちゃんみたいなのも見事にいないし、モードなお洒落な人なんて皆無。
皆リュック背負って、だらっとしたTシャツとパンツ、スニーカー。時にコスプレの人も見かけました。きっと彼らの間では
「すげー。」
なんでしょうが、私から見たらあちらの世界の人ってかんじで、不気味でしたね。
アニメの世界にどっぷり使っていると、そのアニメキャラは格好よく感じるんでしょうが、実世界では格好よくもなんともなくて、ただのいっちゃっている人ですからね。
ま、これはアニメイベントなんで、彼らの世界。好きにやっちゃってください~、私のほうが部外者なんでねー。
そして、ダークなファッションな人もかなり多くいました。
元の顔がわからないほどにアイラインを濃くいれ、黒リップ、厚底なヘビーなブーツ、チェーンアクセ。顔に傷跡を書いて凄みを出している人もいました。
そんな井出達で宙を睨みながら闊歩しているテイーン多数。
関係ねえよって顔しながら、実は注目浴びたい、存在見て欲しいっていう気持ち見え見えで、逆にかわいかったりしますね。テイーンはわかりやすくていいわ。
変装によって本当の自分の姿を消し、稀有な能力を持つアニメキャラになりきってあたかも自分が選ばれし者になったかのように陶酔している現実逃避の人々。わっかりやすいわ、ほんと。
さらに、このイベントですごく目を引くのがプラカードを持ち歩く人々。これはこのイベント独特の現象です!!
自分の意見やメッセージをプラカードに書いて、頭の高さに掲げながら練り歩くんです。
内気で、人々に話しかける勇気のないオタクさんたちが編み出したアイデア。
「ooxx(←アニメキャラ)はサイコー。」
「ooxx(←アニメキャラ)なんかきらい。」
「僕、携帯なくしたんです~!」
「僕の漫画買いませんか??」
「僕達の友達が行方不明。身長180センチ、目は栗色・・・・」←あんな混雑している会場で、誰かが見つけ出してくれるとは思えないが・・・
さて、イベント会場。
イベントはサンパウロのある大学の構内で行われました。
地下はフードコートになっていて、ドーナツなどのデザート、ホットドッグやパステル、ハンバーガーなどの軽食が売られていました。
私達は焼きそばを食べました。量は少なめで、8へアイスは少し高いかなと思いました。
そのフードコートの横にはアニメグッズを売るテナントが多数入っていて、アニメTシャツ、dvd,フィギュア、キーホルダー、ゲームグッズなどが売られておりました。
うちのケンケンはゲームのファイナルファンタジーのチェーンアクセを購入。
ナナは「さくらカードキャプター」のプリントの入ったレースふりふりTシャツを購入。
一階にはグッズを売るテナント少々と、軽食のテント少々、メインはゲーム対戦コーナー。
二階以上は ポ語訳された漫画販売コーナー、カードゲーム交流コーナー、囲碁コーナー、アニメ上映コーナー(←私がのぞいたときには「ナウシカ」が上映されておりました)などなど。
アニメやまんがにまったく興味のない私は まったく面白くなかったです。
うちの子供たちもそれほど興味があるわけではなく、ケンケンはゲームコーナーで時間つぶし、ナナはひたすらうまそうなものを買っては食べてました。(笑)
私もすることもないし、持参した本を読んで時間をつぶしましたね。
そうやっているうちに19時になり、その日のメインゲスト、お笑いメタルバンド『MASSACRATION』(マサクレーション)のギグの時間がやってきました。
野外ステージの前は若者でいっぱいになり、待つこと30分。
ショウが始まりました。
このバンドはブラジルMTVの人気グループで、格好と演奏は思いっきりメタル!なんですが、歌っている内容はギャグで内容まったくなし!の歌詞でガンガンヘッドバンキングしながら、歌っちゃうところが受けてるわけです。このメンバーは皆お笑い芸人なんですね。
実際、ショーの合い間に追いかけっこしたり、シリアルを観客に投げたり、アフォなことばっかやって、子ども達はすごく喜んでました。
このショウが終わると、ほぼ21時。それからまっすぐ家へ帰りました。
結局、アニメイベント・・・・・違う世界を見られたことは収穫で、行ってよかったですが、もう行きたくないですね・・・・。やっぱり自分の興味のないことは面白くない。
あのイベントがファッションだとか、映画だとか、アートだったら楽しかったかもーと思っちゃいました。やっぱり私はアニメに興味がないのね。
子ども達もやっぱり マサクレーションのショウが一番よかったといっておりましたね。
子ども達にとって初めてのコンサートだったにもかかわらず、ノリノリにのって楽しんでいたんで、今度は違うアーテイストのコンサートに一緒に行きたいと思いました。