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カテゴリ:たわごと
10月になって正倉院展の大きなポスターが京都駅地下の通路の柱に貼られるようになった。去年は行かなかったけれど、今年はポスターに載っている獅子が見たくて行きたいなと思っていた。そしたら、もんちゃんさんが行ってきたと書いているではありませんか! 静岡からでも行く人がいるんだもの、京都から奈良まではすぐじゃない。行動しなくっちゃ。
とはいえ、会期は11/12まで。最後の土日はめちゃくちゃ混むだろうから、今日、金曜日に行くことにした。今日を休みにして、日曜に仕事すれば大丈夫。というつもりで朝早くから出かける予定でいたのに、起きたら8時。昨日、ものすごく疲れていたからなあ。しようがない、午後からにしよう。とりあえず、洗濯して、夕飯の用意して(遅く帰ってきても大丈夫なように)、などとやっていたら13時を過ぎてしまった。 慌てて出かけたらちょうどバスが来て、地下鉄の駅に着いたらちょうど奈良行きの急行が来た。京都市営地下鉄と近鉄は乗り入れしているから、1時間に1,2本、昼間の時間は奈良直行便があるのだ。これなら居眠りしてても終点は奈良、ラッキーと乗り込み、寝る体勢。気がついたら高の原だった。 奈良国立博物館に着いたのは15時30分。閉館まで1時間半しかないから全部見られないかもしれないと思ったら、なんと、今日は夜間開館の日で19時まで見られるんだって。ゆっくり見られるじゃない。その上、9日10日は17:30過ぎからライトアップがあるんだって。ラッキー! 音声ガイドを借りて、いざ、展示へ。今年見たいのは獅子の付いた香炉。これももちろん良かったんだけど、一番、じーんと来たのは蜜蝋を円盤状に丸めて、真ん中に穴を開けてひもでまとめたもの。なんかね、これを丸めた千年前の人の手を感じてしまってね。見た目はただの茶色い玉なんだけど、そこに作り手の手が見えるような気がしてね。 次にじーんと来たのは「?(ウと読む、笙によく似た楽器」。楽器は残っても音は残ってないんだよなあと思いながら、音声ガイドの解説を聞き始めたら音楽が! 近年、復刻されたのだそうだ。音声ガイドの一番最後には、別に2分ほどその演奏が収録されていた。何回も繰り返し聞いちゃったよ。古代の楽器は残っても音楽は残っていないというけれど、こんなこともあるんだなあと聴き入ってしまった。 それから古文書いろいろ。東大寺建立のときのいろいろな書類や経文が出ていた。今回の展示はいかにもお役人が書きましたって感じのきっちりした楷書のものがほとんどで、千年前も事務仕事はきちんと字を書かなきゃいけなかったのねと納得してしまった。私は役人には絶対なれないな。筆でまともな字、書けないもん。 他にもいっぱい展示があって、それぞれ思うところはあったんだけれど、全部書ききれないや。でもね、もし、この時代に生まれていたら、私、機織りとかモザイク職人とかになって、暮らしてみたいなあと思った。 展示を見終わって外に出たら18時。奈良国立博物館前の池がライトアップされて、きらめいていた。鹿も堂々と歩いていたけどさ。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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