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カテゴリ:子ども・おうち・自然
3月29日に「タヒバリな冬」という記事を書きましたが
実はこの時には、まだある鳥について書いていませんでした。 4月中旬に終認となって、一ヶ月が経過したのを機に 今回は、その鳥の話を書こうと思います。 おそらく、確かな記録としては 日本国内では初めての確認になりそうな鳥です! 二回に渡って書きますので、お付き合いをよろしくお願いします。 1月25日、朝9時過ぎの事。 いつものように地元を回っていると、同時刻に探鳥されていたベテランさんが 「水路に妙なタヒバリ類がいる」と声をかけてくれました。 早速、その水路を覗いてみると... ![]() Rosy Pipit posted by (C)bride619 背中や頭頂の明瞭な縦斑は勿論、さらにこの眉斑の印象は強烈で 駆け出しの私でも、一目見て「!!」という姿でした。 ![]() Rosy Pipit posted by (C)bride619 さかんに水路の中で採餌しながら 時々、タヒバリよりやや鋭い感じの声で鳴きます。 距離はまずまずながら、曇天下で暗いために 撮影は苦労しましたが、とにかく写真をいっぱい撮りました。 帰宅後、自力で調べてみようとはしたものの 手持ちの図鑑では、もちろん該当種はありません。 仕方がないので、海外のWebサイトなどを調べていると ふと特徴が一致する鳥を見つけました。 まさかね...と思っているところへ、発見者のベテランさんから連絡。 ![]() Rosy Pipit posted by (C)bride619 その「まさか」の、Rosy Pipitに間違いなさそうで しかも国内では、過去に確かな記録は無いとのこと!!! この写真が、日本国内で初めての撮影記録になりそう... 思わず身震いがしました。 和名はチョウセンタヒバリですが、主に中央~南アジアに分布しており 実は朝鮮半島には、ほとんど居ない鳥だそうで なんとなく、この和名はしっくりきません。 その英語名から、仲間内では自然とRosyと呼ばれるようになりました。 果たして再度見る事が出来るのか、仲間内で大騒ぎとなりましたが... ![]() Rosy Pipit posted by (C)bride619 ![]() Rosy Pipit posted by (C)bride619 幸運にも2日後には、そう離れていない農耕地で 再びRosyの姿を見る事ができました。 その後も、最初に発見された水路の周辺を中心に 比較的高い頻度で発見・観察され もしかしたら、越冬してくれるかもと言う期待が出てきました。 ![]() Rosy Pipit posted by (C)bride619 そうなると欲が出てくるもので、重要な識別ポイントのひとつ 「レモン色の腋羽根」の観察・撮影が、課題として上がりました。 ところがこのRosy、文字通り「脇の固い」鳥でした。 目につくところでは、伸びのポーズなどはほとんど見せてくれません。 そういう動作は、どうも草の中に潜った時にやってるようで 表に出てる時には、羽根をぴったり閉じてひたすら採餌してます。 ![]() Rosy Pipit posted by (C)bride619 こんな感じで、チラッとそれらしき羽毛が見える事もありましたが ん~これではよく分かりませんね。 羽繕いや伸びのポーズで、腋羽根が見えるのを待ち構えていると なんだか、週刊誌のカメラマンになったような気分...(^^; ![]() Rosy Pipit posted by (C)bride619 一度は、偶然にも飛び出しの瞬間が引っかかったものの ヒカリが厳しすぎで、何となく腋羽根の黄色いのがわかるという程度ですね。 近距離かヒカリの条件の良い時に、腋羽根を捉える必要があり とにかく至難の技、途中からはほぼあきらめ状態でした(笑) なお、狭い農道に車で入る機会も多くなり 観察中も、常に気をつけていたつもりですが 地元農家の方にとっては、きっと御迷惑だったと思いますm(__)m 私達バーダーは、野鳥のストレスはもちろん 地元の方のご迷惑にも、十分に注意を払わなければなりません。 Rosyが無事に旅立つ日まで、とにかく静かに見守る事を心がけました。 その2に続きます。 (JUNE) |