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カテゴリ:多聴多読 ブッククラブ
絵本と一口で言ってもいろいろあります。
絵がいっぱいで文章はほんの一部というのが絵本ですが、大まかに2種類に分けられると思います。 1つは本当の絵本、いわゆる芸術絵本。オリジナル絵本と言ってもいいと思います。たとえば先日ご紹介した"Eloise", "Eloise in Paris"は芸術絵本ですが、それをもとに簡単に書き直されたのは学習絵本、Leveled Readersです。 芸術絵本は子どもが寝る前などに親に読んでもらったり、学校で先生に読み聞かせしてもらったり、味わいながら何度も繰り返し読むような絵本です。 日本の絵本はほとんどがこちらだと思います。 こういう絵本は、絵本だから簡単だろうと思って手に取るとガーン、っとショックを受ける事がよくあります。 公共図書館に置いてある英語の絵本はこの種類のハードカバーがほとんどです。 絵本から多読を始めようと図書館でこういう絵本を借りてショック,というお話はよく聞きます。 一方の,Leveled Readersの絵本は大きな字で書いてあるのが特徴、幼稚園くらいの子どもから低学年の子どもが一人で読めるように、時には単語の変わりに絵が書いてあったり、文字数もグーンと少なくなっています。 代表的なLeveled ReadersはORT(Oxford Reading Tree), AAR(All Aboard Reading), SIR(Step into Reading)等々いっぱいあります。 多読として読み始めるのには、こちらのleveled Reader絵本がお勧めです。 簡単な英語で書かれていますが、ネイティヴの子どものための絵本ですから、文法的にはどんな子どもでも日常使う文法的要素はほとんど入ってきます。過去形、現在完了形、三人称単数、関係代名詞、関係副詞、受動態、、仮定法、などなど、、、でも、そんな事を全く意識せずに読めるからすごいのです。子どもは普通に使っているんですものね。 Leveled Readersをたくさん、じっくり読む事の大切さを先日の"「受験と多読」勉強会"でそふぃさんが熱く語ってくれました。彼は1冊を時間をかけて、絵を良く見て、文も丁寧に読むということです。 私ももう一度読み直そうと思って1日に5~6冊の絵本を読んでいます。 昨日新しく届いた"an Elephant & Piggie book"を読んでいたら、"You broke my toy."の後に"My new toy is broken"という文が出てきます。中学2年生で習う受動態ですね。日本語を全く介さずとも、絵がすべてを語ってくれます。 このシリーズはレベル分けされているシリーズではないのですが、leveled Readersに近いと思います。 今、教室ではこのシリーズが大ブームです。小学生も大人も大好き、シンプルな絵と大きな文字、表情豊かな絵が大人気です。ElephantとPiggeiの表情のすばらしさ!じっくり絵を見て楽しみながら,シンプルな文の中に得るものがいっぱいあります。 NEOさん、ご紹介ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.24 12:14:05
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