2010/11/09(火)13:46
Kira-KiraとWeedflower by Cynthia Kadohata
3~4年前に読んだ本ですが、最近Audible.comで音源を買いました。2冊とも買ったのですが、聞いたのはKIra-Kiraだけで,まだWeedflowerは聞いていなかったので、今回「90年の愛~Japanese Americans」を見て聞いてみようと思いました。
主人公が10歳くらいの少女の1人称で描かれていますので語り口が素直で分かりやすく描かれています。Weedflowerは日米開戦前から始まり、収容所の生活が描かれています。この中でも何もない砂漠の中で日系人たちが畑を耕し、花を育てる場面が出てきます。
Kira-Kiraは戦後の日記人がまだ貧しかった時代が描かれています。まだまだ差別が激しく、主人公の両親が苦しい生活の中でも日本人としての誇りを持って生きる姿に打たれます。海外に移住して差別を受けても毅然として生きていくには”日本人としての誇り”は最後の砦だったのだと思います。
どちらも差別、生活の困難さなどがありますが、少女の目からみた小さな日常の喜び,悲しみの方が主題になっていています。涙を流しながらもさわやかさの残るすてきな作品です。