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カテゴリ:趣味の読書(英語、日本語)
イギリスに初めて行ってから大好きな国の一つになりました。 書店で目について興味をひかれて買いました。ロンドンとかパリとか、外国に長く住んだ人のエッセーとかはなんだか今まで「あちらではね~!」的な日本批判が多くなりがちで、素直には読めず、ひがみ根性が出てしまっていましたが、この本では全くそれを感じませんでした。 軽いエッセーですが、かなり辛辣、しっかりした洞察があると思います。 なんだかんだと言いながらこの方は日本が大好きなんです。ロンドンと比較して、汚い町並みであろうと(私もそう思うし)、なんだかんだと無駄な交際費がかかっても、なんだかんだと義理の付き合いがたいへんでも、愛する祖国なのです。 ロンドンでの駐在員の妻としての暮らしから見えた「日本」を書いていると言っても過言ではないくらいです。観光案内もなければ、こんなにすてきなロンドンですよ、という語り口ではないのですが、やはり、イギリス暮らしの方が楽そうです。 そういえばロンドンのデパートの前で駐在員の妻らしき日本女性に出会った事がありました。まだ2歳くらいのお子さんをベビーカーにのせてお買物に来ていました。彼女が言うには、日本では子どもを連れて外出するとつらい思いをする、子どもに冷たい、周りからのプレッシャーを感じる、だから帰りたくない、ということでした。 この本にも同じような事が書かれています。 のびのびと子どもが育てられるような環境が、ひいては誰にでも住みやすい国、温かい国ということなのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.06 23:08:44
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