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テーマ:映画館で観た映画(7961)
カテゴリ:映画感想
![]() 「世界から猫が消えたなら」を鑑賞してきました ![]() 川村元気の同名ベストセラーを佐藤健主演で映画化した感動ストーリー。 余命わずかの宣告を受け、やがて悪魔との契約で世界から大切なものを1つ消すことで1日延命できることになった主人公が辿る切ない運命を描く。 共演は宮崎あおい、濱田岳、奥田瑛二、原田美枝子。 監督は長編2作目となる永井聡。 ストーリーは… 母を病気で亡くし、父とは疎遠で、飼い猫のキャベツとふたりぐらしの30歳の郵便配達員。 ある日突然、彼は医者から脳腫瘍で余命幾ばくもないと告げられる。 呆然となる彼の前に悪魔が現われ、世界から何か1つを消せば、命が1日延びると伝える。 最初は時計、次に映画。そうやって彼は悪魔に言われるままに、1日の命と引き換えに次々と世界からものを消していくのだったが…。 自分の命より大切なもの・・・ こういう作品… かなり好きだわ ![]() ![]() ![]() なんと言葉で表現したら良いのか、難しいけれど… 自分の内面と向き合い、前へと進もうというストーリーに非常に惹かれるというか ![]() 佐藤さんは繊細な“僕”と軽い“悪魔”とを見事に演じ分けていて、一人二役が印象的。 ツタヤを演じた濱田さんの演技も素晴らしかったです。 あの涙…もらい泣きしちゃいそうだった。 時系列は現在と過去が交差し、ちょっと分かり辛いかもしれないが、 個人的にはその構成がこの作品の魅力だと思う。 物が無くなることで、過去の出来事が回想されていく展開 ![]() 映画は、僕が自転車のカゴに猫を入れ、坂を上っているシーンから始まり… ![]() 途中、自転車を止め、眼下に広がる街の風景を眺めながら、坂の上に到着。 僕の手紙のモノローグ… ![]() もうすぐ死ぬと言い、この手紙はあなた宛てに書いた最初で最後の手紙だと…。 郵便配達員の僕が配達が終わって、友人でレンタル店で働いているツタヤのところに立ち寄り、DVDを借り… 自転車をこいでいると、突然頭痛に襲われ、転倒。 運ばれた病院で傷の手当てを受けたものの、医者から残酷な告知が… ![]() 末期の脳腫瘍で、余命いくばくもないと…。 普通、取り乱したりするが、僕は冷静にそれを受け止める。 帰宅すると、テーブルに僕そっくりな人物が座っていて、自分のことを悪魔だと話す。 何か大切な物を消すのと引き換えに、一日の余命を与えると告げる悪魔。 僕はパセリを消して欲しいと頼むが、悪魔は自分が指定するものだけだと ![]() 悪魔は最初に電話を消そうと言い出す。 最後の電話をかける相手がなかなか見つからない僕。 翌日、電話で呼び出したのは元彼女で、久しぶりの再会。 元彼女とは間違い電話で知り合い、映画の話で盛り上がったことを思い出す。 別れ際、僕は病気のことを話し、帰宅の電車に乗っていると、悪魔が現れ…ついに電話を消し始める。 人々が手に持っているスマホ、公衆電話、携帯ショップが次々と消え… 急いで僕は元彼女のところへ行くが…既に僕のことは忘れられていた。 次に悪魔が指定してきたのは映画で… 僕とツタヤは映画の話を通じて友人となっていた。 ツタヤは毎日のように僕にDVDを貸してくれていて… 僕はツタヤにも病気のことを話し、死ぬ前に観たい作品を貸して欲しいと頼む。 しかし、ツタヤはそれを探すことが出来ない。 悪魔は無情にも映画を消し始め、元彼女が働いている映画館が消え… 僕がツタヤのレンタル店に行くと、店内はどんどん古本へと変わっていき…古本屋に様変わり。 もちろんツタヤは僕に関する記憶が無くなっていた…。 悪魔が出てきて、取り引きを持ちかけてくるので、 一見するとファンタジー要素が強いのかな?と思いきや、 物語が進むにつれて、そして終盤でそれが違っているのだと気付く ![]() 僕が見ているのは本当に悪魔なのか?ってこと。 僕と彼女が行ったアルゼンチンへの旅行… そこで出会ったのが放浪の旅を続けるトム。 トムは時間に縛られない生き方をしたいと語る。 そんな彼と別れた2人だったが… 直後にトムが交通事故死。 イグアスの滝で叫ぶ彼女。 「生きてやるーーー!」 アルゼンチンのシーンって必要だったのかぁ…と。 ちょっと唐突過ぎたような(苦笑) 列車を待つ僕と彼女の間に会話は無い… そんな中、時計が消えて行く ![]() 悪魔が次に消したのは時計で、父の働くカモメ時計店の看板も消えてしまう。 次に悪魔が指定したのは猫… 僕は幼い頃にレタスと名付けた猫を飼っていた。 母が病気になり、余命が僅かとなる中、レタスは先に逝ってしまう。 布団で寝ている母に聞こえたのは猫の鳴き声… 外を見て見ると、猫が段ボールに入って捨てられていた。 今度はキャベツの段ボールに入っていたので、名前をキャベツに ![]() 僕と母と父とキャベツで行く最後の家族旅行。 母は僕に、僕が産まれた時に父がありがとうと言ったのだと話す。 母親の存在ってホント大きいね… もう上映中ウルウルしちゃったし、今、このシーンを思い出しただけでも泣ける ![]() 僕が目覚めると、キャベツが消えていて、雨の中捜しまわる ![]() 家に戻ると、キャベツがいてくれて…郵便ポストには母からの手紙が入っていた。 元彼女が預かっていたものを送ってくれていたのだった ![]() 母の想いを知った僕は、猫は消さないと悪魔に告げる。 世界はかけがえのないもので出来ていると言い、 悪魔は死を受け入れられない自分が見せているのだと…。 僕は悪魔に、“ありがとう”と。 捨て猫のキャベツの真相… 父が母のために連れてきた猫で、僕はそのことを知っていた。 朝…電話、映画、時計関係は元通りに。 目覚めた僕は父宛ての手紙を書き、キャベツをカゴに入れ、自転車をこぐ。 元彼女、ツタヤのところに立ち寄ってから、カモメ時計店の中へ。 母が産まれたばかりの僕を連れて帰宅。 出てきた父は“ありがとう”と言い、終了。。 全体を通して、シーンごとの切り取り方がとても巧いと思った。 回想シーンの入れ方も絶妙で、現在と過去の境をわざと曖昧にしているんですね。 さらには印象的な台詞の数々、印象に残る音楽…素晴らしい。 音楽担当は小林武史氏でした ![]() エンドロールの歌も良かった! そうそう、登場キャラに名前が無いけど、それが全く問題にはならず…不思議だ。 ![]() TBは下記URLをお使いください。 http://brook0316.blog.fc2.com/tb.php/5213-3c2c4090 ミラーブログ ![]() http://brook0316.blog.fc2.com/blog-entry-5213.html
最終更新日
2016年05月15日 16時45分02秒
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