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カテゴリ:ステフの事
差別。 って思えるくらい、家に帰ってきて思い出したように 怒りがこみあげてきました。 ステフが学校でイジメられてるっていって。 週末になると元気になって、日曜の夜になると泣き出す。 ちょっとおかしいなぁと思い、学校へ電話をして 実は、去年ステフが入院してからなんだか先生との信頼が 薄くなってはいたのだけど、子供からの一方的な意見ばかり 聞いていてもよくないなということで。 クラスでの席替えがあって、一番ステフの苦手な子の 後ろの席になったのだという。 その子は、前からずっとステフには「くさい、汚い。うざい」とか いってきたり、 掃除の時間にもきれいになるクリーナを持っもってきては、 「これで○○の顔を拭いたら、きれいになるよ」って あざ笑ったりするという。(ステフより聞いた) せめて、席替えでもしてもらえたら、あと少しで学年かわるし。 でも、先生から聞いたことは。 ○○さんがにおうんですよ。本当は・・・ 「って?」 ○○さんの制服は犬くさいので、先日もクリーニングしてくるように 言ったばかりです。 「えっ?」 たしかに、そういわれたからといってクリーニング出したり ファブリーズしたりして、キレイにしてみた。 でも、まだ臭うらしい。先生は続けた。 「教室も天窓を開けっ放しにしているのは、この教室だけです。 ○○さんが臭うから、他の先生方からも苦情がでて、 生徒からも苦情が出ているので、仕方なしに窓を開けています。 我慢ができないくらいくさいので」 しかも、最後に耳を疑ったことばが。 「○○さんが体育の時間に、脱いだ制服をいないところで いそいでファブリーズしたこともあります。」 それって・・・。 ひどくない・・・? あまりにショックで何も言い返せませんでした。 ただ、それが後で犬のにおいではなく、黒人の体臭かもと気づいたのです。 普通に日本人だけで暮らしている人達には まったく経験の無いにおいかもしれません。 私達は、二人の子供と3人でいつも一緒にいるからわからないのでしょうか。 先生に聞いてみました。 「もし子供が犬くさいのなら、私も臭いますか?」 先生は、 「お母さんとは長時間一緒にいないのであまりにおいはわかりません。」 うそです。そんなはずはないでしょう。 もし、これが犬のにおいだったら臭うはずです。 すべてを悟ってしまいました。 ただ、このままでは納得できなかったし、あまりにも子供がかわいそうだったので 「肌が黒くても、においがあってもステフは大切な私の子供で、 なにも後ろめたい気持ちになることはないのよ。自分に自信を持って 自分を愛し、黒人であることに誇りをもちなさい。 マミィはあなたを誇りに思っているし一番愛しています。あなたを悪く言う人は どんなことがあっても許しませんから」 と先生の前で言い放ちました。 でも本人の気持ちが傷つくのなら、とボディローションと 制汗剤を使うようにそして、清潔を心がけて笑顔でいるように 二人で約束して帰ってきました。 でもね。 どうしても涙とまらないのです。 子供の前では泣いていてはいけないと思うけど そう思うと愛おしくて、ステフとシャロンを強く抱きしめていました。 差別。 差別。 差別。 今ようやく始まった私達の戦争です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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