2018年9月の山・・・大雪山系 姿見池から中岳温泉経由で黒岳に縦走
9月23日 風と雨アラレ 10:33スタート 旭岳ロープウェイ駅は連休の中日で山の天気もグレードAだったから人が溢れていた。いつものように旭岳温泉の大雪山山荘駐車場で準備して居たら突然、窓が開き「毎日、どこ行くの?」と女将さんが顔を出した。出発時間も遅いし想定外の濃いガスだから行けるかどうか・・黒岳に縦走しますと返答。(↑)満員のゴンドラ降りたら非常に寒く正面の旭岳は全く見えない。此の情報板を見ながらザックから冬用のアウターを出す。風もあるので今回、旭岳は登らず裾合平から中岳温泉を経由して中岳分岐に上がる事にした。(↑)一昨日、終日、青空だった時に歩いたコースを行く。あの日、眺めた沼をウッスラと確認。(↑)それでも観光客の声が響き渡り震災前の活気は戻って居る様な気がする。(↑)足元のシラタマに慰められて裾合平に向かう。(↑)姿見駅までの距離が1.9km地点の休憩ポイントがぼんやり見えて来た。(↑)沢形の雪渓を歩いたのが昨日のように感じる。行き交う人とご挨拶が多い。(↑)ウラジロナナカマドの滴(↑)それなりに幽玄。(↑)今回もぴったり1時間で裾合分岐に着いた。大勢が寛いでいた場所は今朝の雨で水没。(↑)分岐から先は時折り、下山する方の姿が現れる。(↑)一層、秋色が深まって・・・(↑)これはこれで美しい裾合平。(↑)中岳温泉に近くなると2.30人もの下山者とスライド。(↑)12:04 中岳温泉に予定より早く着いたが雨がパラつき出す。下山する方が休憩中で賑わうが稜線には登れないとの声が周りから聞こえる。此処で登山靴を脱ぎレインウエアの下を履く。(↑)どなたも登って来ないらしい雰囲気の中、独り中岳温泉を後にした。すぐの登りで下山の男性2名が来たので稜線の状況を尋ねたら強風で体感温度は零度との事。中岳分岐で判断しよう。(↑)風は確かに強くなって来た。(↑)コメバツガザクラのマットが綺麗。(↑)もうどなたも来ないだろう。取り敢えず風の音を聞き乍ら稜線に向かう。(↑)風があるので雲も動くかと少し明るくなる度に期待しながら空を仰ぐ・・・真っ白。(↑)ピウケナイ源頭がコメバツガザクラの向こうに不意に現れた。風が少しいい仕事をしている。(↑)此の辺りの紅葉は殆どがコメバツガザクラ。ウラシマツツジが少ないので面白い。(↑)苔が鮮やかでコントラストがいい。此の時点で風は南西から吹いて居たので黒岳には追い風で行けると思って居た。熊が岳の姿も見えないまま、中岳分岐に向かう。(↑)中岳への稜線がぼんやり見えて分岐が近くなる頃、ソロ女性が来た。やはり強風との事。(↑)12:43 中岳分岐 風は10m前後なのでザックから防風手袋とニットのフェイスマスクを出し縦走に備えた。途中、花も咲いて居ないし休憩も出来ないので時間は十分ある。前後に人影は見えなかったが歩き始めたら強風で間宮岳方向からソロ男性が来たので一緒に歩き出す。次の中岳さえクリア出来れば!(↑)2113mの中岳!!此の周辺が最大の強風で20mはあったと思われ、たった1枚の撮影。しかもフードに当たるあたれがパチパチと音を立てて弾けている。コース上の風向きが変わったお鉢平外輪すれすれの登山道。お鉢平に飛ばされるかと思い少し登山道からずれながらショートカットしつつ。(↑)振り返る中岳山頂。少し下ると風は弱くなり起伏に合わせて再び強くなる。(↑)次の難関は北鎮の肩だけど中岳ほどでは無い。(↑)北鎮の肩を通過しての撮影。もう此の先は下りになるので心が落ち着いた頃。中岳分岐から1.5㌖だったけど長く感じた。(↑)人影は無く万年雪が目立つ肩からは岩場の下り。風は弱い。(↑)ソロ男性と一息つきながら立ったままで休憩して居ると明るくなって来た。(↑)正面に黒岳が見え出した。(↑)13:45 やっと黒岳、桂月岳が現れた。(↑)一瞬だけ見えたお鉢平もガスに閉じられ手は先程の休憩のせいで急激に冷たくなる。(↑)歩いたコースを振り返る。(↑)お鉢平展望台から雲の平に向かう。(↑)烏帽子岳と赤岳。(↑)黒岳と桂月岳に向かって雲の平を行く。(↑)すっかり風も弱くなり景観を楽しむ余裕が出て来た。(↑)美ヶ原の向こうに赤石川がうねって居る。残雪の増水時に渡渉した日が懐かしい。(↑)草紅葉の前にシニア男性2人が傘をさしてカメラを構えていた陽射しを待って居ると言う。更に今夜は名月だから山中泊で月の撮影すると明るく話してくれた。人それぞれの楽しみ方があるものだとお別れしたが以降、頭の中は(^^♪人生~色々~(↑)桂月岳の紅葉 結局、中岳分岐から先で出会った登山者は高原温泉から今朝、入山したあのソロ男性だけでした。(↑)振り返ると北海岳がいつの間にか見えている。(↑)凌雲岳と奥は北鎮岳で雲の中。辿って来た北鎮の肩も雲。(↑)14:21 黒岳石室に到着 翌日は今年の営業最終日でした。もう冬と言う事です。外のテーブルとベンチは全て濡れていたので休憩なし。陽が差した瞬間。石室には登山者が数組。テントも見えるしこんな日はホッとする癒しの場所。(↑)頭上に青空が広がる。凌雲岳と桂月岳の間から上川岳が覗いて居る。(↑)白雲岳を遠くに眺めながら最終の黒岳に向かう。石室分岐で若いペアが高原温泉から来たと言い稜線の風が凄かったと共通の話題になる。テン場泊との事でお別れ。(↑)今年、見納めになるかもしれない黒岳石室と凌雲岳。左奥は雲が取れない北鎮岳。(↑)黒岳の登りで紅葉とナキウサギ。ほら、其処に居ますよと教えられて。(↑)山頂附近はやっと青い。(↑)ピチ~(↑)黒岳周辺も人が多い。(↑)賑わう黒岳山頂が近くなる頃、急に空腹感。(↑)14:48 黒岳山頂 姿見駅から4時間チョイで着いてしまい風が冷たい。防風手袋と中の冬用手袋は共に濡れていた。ザックからヒートテックの手袋を出し交換してから食事にした。(↑)紅葉が美しい烏帽子岳と東岳の斜面。(↑)眼下は赤石川が紅葉谷に落ちる辺り。上とほぼ同じ場所。(↑)山頂でエゾリス見ながらおにぎりを食べたが寒いので早々に下山。(↑)まねき岩を振り返る。3時過ぎに下山を始めたのに登って来る人が多くて驚く。(↑)15:43下山 エゾオヤマノリンドウ(↑)早すぎる下山で時間調整した高松台。(↑)さぞかし紅葉の時期は素晴らしかったろう。此処も人が多い。(↑)滴がいい。これは何だったか思い出せない。(↑)ゴゼンタチバナ(↑)青花 エゾオヤマノリンドウ(↑)白花 エゾオヤマノリンドウ(↑)ホタルブクロ(↑)ホタルブクロ5合目ロープウェイ駅は外国人で賑わっていた。少し遅れて迎えに来た主人は宿が取れなかったと残念がりまあぶの湯で温泉ご飯して帰路に着く。翌日、筋肉痛があったのは風に向かって踏ん張ったせいかと思う。