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山歩きは好歩(スキップ)して四季折々・・・登山日和のFOOTMARK

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ロンリーザック@ Re[1]:2月の山・・・藻岩山 スキー場コース(03/08) 助さんへ お元気なお二人の姿を拝見出来…

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2013.08.18
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カテゴリ:2013年一人歩きの山
7月11日 曇りのち晴れ 8:36 スタート 南暑寒荘であくまでもピストン予定の入山記帳。すでに下山した泥んこのソロ男性が傍に来て何も咲いていなかったとしきりにぼやいた。

日差しは無いが遅い出発なので暑い暑い。
歩き初めから汗だくでタチカメバソウやノビネチドリを眺める。
タニウツギ、エゾワサビ、ハクサンチドリも現れて第一吊橋を渡る。
エゾノチャルメルソウは見つからず草刈り直後の道を登って汗を流し続ける。

8:54.jpg
(↑)8:54 手前にエゾノチャルメルソウの株
雰囲気で映した小沢。下山後に調べたら画像にチャルメルソウを発見。
22日に改めて訪れたら満開だった。

10:00.jpg
(↑)10:00 行く予定の無かった稜線を眺める。左が南暑寒岳、右が暑寒別岳。
湿原で風が急に涼しくなった。
イワイチョウやショウジョウバカマ、コバイケイソウまだ枯れ野原状態。
咲いていたハクサンチドリは札幌近郊の手稲山の方が遥かに多くて豪勢。

10:12.jpg
(↑)10:12 水芭蕉の川 雪が残って涼しい。
ヒメシャクナゲが多くホロムイイチゴ、チングルマも咲いていていた。

時計回りに木道を歩くとソロ女性に追い着く。
彼女とこれだけ咲いていたら十分ですねと眺める。
イワナシを見たくて山頂目指すと言ったら彼女はまだ行き先未定との事で此処から先行した。

山頂への案内分岐で木道に座り込みメモを取るソロ男性が居た。彼はTさん。
分岐の標識を撮影したらもれなく人物入りになったが致し方無い。
ところが此処で見掛けた此のお二人が午後の山行きのキーポイントになるのでした。

10:53.jpg
(↑)10:53 山頂に向かう登山道のオブジェ
湿原を離れたら植生が一気に変わりハクサンボウフウ、ツバメオモト。
雪解け水の流れる沢にはエゾノリュウキンカが群落して見事。
湿原を見下ろす展望台は帰路で良いかとスルーしたが寄る事は無かった。

11:32.jpg
(↑)11:32 湿原を振り返る
両脇の笹に飽きながら帰りは此処を歩きたくないダラケた歩き。
エゾサンショウウオの卵。
オクエゾサイシンもノウゴウイチゴも花盛りで下山のパーティが次々現れる。
スタートは2時間遅い。だから暑いのも当然。

12:16.jpg
(↑)12:07 山頂 南暑寒岳から縦走路を何気に見下ろし行ってみたいと念じる
3.4パーティがランチで賑わう。物足りない小さなおにぎりを食べ終えると湿原で出会ったお二人が到着し山頂には自分を含めて此の3人だけになった。
食事する彼女のおにぎりを見て「それくらい大きくないと山は歩けませんよネ」と感じたままに言う。

12:38.jpg
(↑)12:38 ザックを背負って彼女が下山
遅い到着のTさんはこれから暑寒別岳に縦走すると言うので自分も連れに連絡を取り同行となる。

いきさつを察した彼女は多めに持って来たと言い大きいおにぎりを私に持たせてくれた。
山歩きで他人様からオニギリを頂くとは・・有難く受け取る。
  此の場では届かないけど
    「ありがとう御座いました!」とても美味しかった梅のおにぎり。

12:39.jpg
(↑)12:39 おにぎりをザックに詰めて桃太郎が縦走開始。
        右から群別岳、奥徳富、黄金山。
出発前に山頂標識の前で証拠写真を撮って欲しいとTさんに頼まれた。
彼はゆっくり歩くらしいので先行となる。ロープ付きの急斜面を下り南暑寒を後にする。
すぐ若いソロ男性に出会い暑寒別岳をピストンしたと言うが帰路の登りは酷で汗だく。

13:05.jpg
(↑)13:05 行く手に雪渓  暑寒別岳の尾根に取り付き出した。
縦走路の中間にキソチドリが咲いていた!カウントしたら「蘭の発見」13種類目。

笹の刈り分け道は整備が行き届いて歩き易い。
お花が始まり見下ろすと眼下には隠れ湿原で感動。

ハクサンボウフウの沿道、ハイオトギリが花盛りでマッ黄色。
ヨツバシオガマ、ギョウジャニンニク、フギレオオバキスミレ、ハナヒリノキ、リンネソウ、ゴザンタチバナ、オガラバナ、コガネギク、エゾシオガマ、チシマフウロ、ハクサンチドリ。
これらの花々が順次、群落となって出迎えてくれる。なんて贅沢な山歩きだろう。

14:45.jpg
(↑)14:45 山頂近くの崖斜面から冬に訪れた群別岳
尾根歩きしながら後から来ているTさんを見下ろし同時に休憩。
Tさんは雪渓で何やら作業している。

段々、近づく崖斜面は迫力も増す。
まさか、あのギリギリ崖っぷちを辿る事になろうとは(笑)
崖の辺りではキクバクワガタの葉が多。
エゾオグルマ、カノコソウ、ミヤマオダマキ、アラシグサ。
     そして太陽が今更ギンギンに照り付け出した。

14:57.jpg
(↑)14:57 山頂直下のお花畑
ハイマツを過ぎたら突如、広くて平らな景観。遠くの標識に人影が見えた。
山頂まであんなにあるのかと思ったがあれは箸別コースとの分岐。
山頂は目と鼻の先で此処からはイワイチョウ、チシマノキンバイ、チシマギキョウ、ハクサンボウフウ、エゾツツジお花畑が展開。 

15:05.jpg
(↑)15:05 暑寒別岳の山頂 バンザ~イ 遂に縦走してしまった!
先に下山の予定だったからTさんに迎えの方への言付けまで貰っていたが待つ事にした。
彼の山頂での証拠写真を撮らなければならない義務がある。

30分遅れでやって来た彼におにぎりを半分渡す。「山で頂いたから山分けしましょう」
おにぎりを食べながら雪で冷やした水をくれるTさん。冷たくて美味しかった。
雪渓での作業はこれだったようです。

再び彼から伝言を貰い飛脚となって一足先に下山。

15:43.jpg
(↑)15:43 暑寒別岳を振り返る
ミヤマアズマギク、ムカゴトラノオ、エゾオグルマが一面で天国。
山頂と思った分岐から久々の箸別コースに下る。
此のコースは蚊が多くて立ち止まれない。半袖のTさんにも進言して来た。

15:44.jpg
(↑)15:44 お花畑が展開の下山
箸別コースは第2弾のお花が咲き揃いマシケゲンゲが見頃。
エゾツツジ、ハクサンイチゲ、アズマギク、ハイオトギリ、トウゲブキとヨツバシオガマ、チシマノキンバイソウの競演。登山道に誰も居ない。
デジカメのバッテリーが切れた。携帯電話のカメラに変えて再び撮影するが日差しが強烈で写り加減が不明のまま連写。

ooba.jpg イチゲ.jpg
(↑)オオバタチツボスミレは花も葉もとても大きい 
                     (↑)イワイチョウが花盛り

ひめ.jpg フギレ.jpg
(↑)ヒメシャクナゲ            
                     (↑)フギレオオバキスミレ


かのこ.jpg いわなし.jpg
(↑)カノコソウ   
                     (↑)イワナシは多分これ。雪解け間も無く咲くから葉の下を覗き込んでも花は無かった。

い.jpg げんげ.jpg
(↑)エゾノハクサンイチゲ
                     (↑)マシケゲンゲ

4時半過ぎに標高1000メートルで大雪渓にぶつかる。気温が高くて雪渓の一面に湯気が立ち全くルートが判らない。来る予定で無かったから地図も無くTさんを待つ事にする。
それでも高い処に登り返し双眼鏡で下の樹林に赤テープを見つけた。
近くに行くと冬用だったらしくテープに通じる道は無いものの倒木越しに広い登山道を見つけヤレヤレ。一応、長い笹にピンクテープを付けて雪に刺して来たが20分のロスタイム。

石がごろつく歩きづらい道から散策路まがいの道になるとブヨや蚊に襲われ出した。
想定内だが厚手の手袋の上から刺され防虫ネットも虫除けスプレーも歯が立たない。
つい急ぎ足になり喉が渇く。ザックを降ろすと虫のバリアが体を取り巻き水も我慢。

18:07 下山 箸別コース
小屋の前にはそれぞれ迎えの車と明日、入山する車の計3台。
遅いスタートだったが暗くなる前に終了して良かった、良かった。
着替え後、用意してくれた冷たいビールを一気飲みしたが体はスポドの方を喜んだ。

今回の学習・・・虫に一旦、刺されて血が出たら同じ所を何度も刺すらしい。
        手首の1箇所に20回以上刺され腫上がった。
        翌日、病院に行くとかゆみ止めを飲むように言われ処方される。
        
それを差し引いても楽しかった縦走。楽園のような景観が今でも夢のように広がる。
Tさんとおにぎりを下さった方に心から感謝致します。






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Last updated  2013.12.29 10:24:46
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